こんにちは、黒飛です。
歯科という形態は
労働集約型産業
ヒトが関わる部分が非常に大きな
サービス産業です。
別の言い方をすると、
院長次第で経営状態、業績、患者数も
大きく変わってしまう産業なのです。
つまり、
院長が学び、頑張れば、売上が上がり
利益もたくさん残る業態です。
あなたが頑張れば、報われるのです。
日曜日診療、夜診療などやれば
報われる、労働集約型です。
ところがこの業態にも問題がありまして
それは
院長のあなたがもし病気になると
一気に業績が下がる、患者が減る・・など
歯科医院経営が止ってしまうことです。
実は黒飛、半年くらい前に、
タクシー乗車中に事故に遭いました。
僕自身が車を運転するときは
事故防止に細心の注意を払うのですが、
不慮の事故は防げません。
また、以前からの知り合いの先生ですが、
開業早々半年間、急な病気で
医院を閉めたそうです。
最初につくった「経営計画書」通りに
全くいかずに、借金が残りました。
病気もいつ来るかわかりません。
このときに思ったのです。
歯科医院の院長が病気や事故に遭うと
一気に医院経営は不振になってしまう
これが歯科医業の欠点であるのだと
思いました。
実は、このことは、大阪大学在学中に
気づいておりました。
ロバートキヨサキ氏の書いた名著
「金持ち父さん、貧乏父さん」
を読んだときにも
そのように書いてありました。
ではどうすれば、この欠点を補うことができるのか?
それは、
院長であるあなたの売上に占める割合を
減らすことです。
例えば
年間売上が5000万円の歯科医院なら
その4500万円が院長である・・・
これだとあなたが事故や病気で
診療が出来なくなると、
一気に経営不振になり、
廃院の危機にさらされます。
労働集約型産業であるので
仕方の無い部分はあるにせよ、
院長が常に健康であることを前提にして
経営を行うことは危険です。
程度の差はあれ、一つの解決策は、
院長不在の仕組みを作ること
院長不在の方法や概念に関しては
会員の方にはダントツ歯科経営実践会で
詳しくその方法をお伝えしますが、
このブログでは
どうすれば、院長の売上貢献度を
下げながら、売上をあげるか
をお伝えしたいと思います。
具体的な方法は
・歯科衛生士が売上に貢献する
・勤務医が売上に貢献する
・院長が診療を減らし、経営に力を入れる
この3点です。
歯科衛生士が売上に貢献する仕組みと
勤務医が売上に貢献する仕組みは
別のブログでお話ししましたが
特に、院長が診療を減らすことを
今日は書きたいと思います。
ご存じの通り、私は5年間、
自分の歯科医院では診療はしておりません。
(他の歯科医院で診療しています)
それは、6年前に開業したときに
自分の治療の貢献度が高いほど
リスクになると感じたからです。
私が怪我をする、病気になる可能性があるのなら、
自分だけに頼った診療形態を取ってはいけないと
思っていたからです。
リスクヘッジの必要があると思ったのです。
そして、実際に診療を減らすことを
実行するわけですが、
最初の壁に当たりました。
初めて、勤務医の先生に診療を任せたときに
自分の方がうまくできるので、
(それはそうですよね)
どうしても、自分が診療をしなくては
気が済みませんでした。
しかし、
これを繰り返しているといつまでたっても
リスクヘッジの仕組みができないと焦っていました。
そこで、思い切って勤務医の先生に任せてみました。
するとどうでしょうか。
彼は私が心配するよりも、
上手に患者さんと関係を作っているし、
患者さんも満足されている様子。
わかったことは、
自分が心配しすぎていたのです。
別の言い方をすると、その勤務医の先生を
信頼できていなかったのです。
ここから大きく反省をして
彼を信頼するようになりました。
そうすると自分の時間ができ、
もっと歯科医院のことを考える時間ができたのです。
売上に関しては、自分が診療した方が
高いことは確実でした。
しかし、できた時間を活用して
訪問歯科の拡大をすることに成功しました。
また、歯科衛生士の求人に力を
入れることが出来ました。
結果、自分は診療から離れながらも
総売上は右肩上がりでした。
時間がなければ、これらの結果は
でなかったと思います。
院長ですので、
治療、診療の中心であることは間違いがありません。
しかし、リスクヘッジを考えた
診療形態を取っていくことは大事です。
あなたも今日のブログから少しだけでも
あなたの売上貢献度の割合を減らし、
衛生士、勤務医に任せていけるようにしてください。
それが
あなたのため、スタッフのため、
患者さんのためにも繋がります。
今日も読んで頂き
ありがとうございます。