こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
いきなりですが、
「圧迫面接」という言葉を
どれくらいご存じでしょうか?
歯科医師は通常、歯科医療という業界に
学校を出てからただちに飛び込みます。
そして、一生を
歯科医療業界だけで過ごします。
ようするに、多くの市民が過ごしている
企業社会の常識に疎いことがありますが……
「圧迫面接」というワードは、
今の10代~20代の学生や若い社会人の間で
とても常識的な言葉になりました。
この言葉を知らなくても、「圧迫」という
言葉を見るだけでもなんとなく
想像がつくかもしれませんが……
早い話、就職面接の際に
応募者を圧迫するような、
プレッシャーをかけるような言葉を
浴びせたり態度を見せたりすることです。
特に新卒学生の就職試験では、
企業の担当者がわざと意地の悪い質問を
することがあります。
学生の対応に、何か弱点や落ち度が
あったときにたちどころにそこを
攻撃するようなパターンも
少なくありません。
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圧迫面接をすることで、
どんな利益があるのでしょうか?
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歯科医療の世界では、
圧迫面接という言葉を
頻繁に聞くことはないように思われます。
これは歯科医院が特殊な事情を
持っているからでしょう。
たとえば歯科衛生士は、
全国的に人手不足です。
衛生士を雇いたい側としては、
衛生士を圧迫してもメリットは
特にありません。
それでも、黒飛は少しずつ圧迫面接が
行われた事例について
小耳にはさむようになりました。
圧迫面接は、人と接する仕事をする
ポジションの人材を求める上では、
それなりの収穫があります。
毎日のように顧客と直接会ったり、
あるいは毎日のように顧客と電話したり~、
といった仕事の場合、
顧客とトラブルが起こることはつきもの。
気を付けていても、毎日の仕事ですから
いつか顧客を怒らせてしまうようなことは
あるわけです。
「そのような状況で、
どのように対応できるのか?」
圧迫面接のメリットはまさにそこです。
コミュニケーション能力や
臨機応変な頭の切り替えができる
人材であれば、就職面接の際に
担当者に追い込まれても、
それなりの対応ができるもの。
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歯科医院の面接で、圧迫面接は
必要?不要?
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では歯科医院の場合はどうでしょうか?
確かに受付のスタッフは
患者さんとじかに接しますし、
怒っている患者さんを
相手にしなければならないことは
あるでしょう。
※もっとも、歯科衛生士・歯科助手・
勤務医・TCと、すべてのスタッフが
患者さんと毎日、直接話さないと
いけないわけで、全スタッフが
高いコミュニケーションスキルを
持っているべきですが。
では歯科医院でも圧迫面接をやる必要は
ありそうでしょうか?
これは判断に迷うところです。
確かにそれなりの効果は
出るかもしれません。
それでも圧迫面接には、
デメリットが多いこともまた事実。
現に一般の企業社会でも、
学生をはじめとした応募者側から
圧迫面接を忌避する意見が
続出しています。
応募者が録音して証拠を確保しようと
していることだって、
徐々に増えている模様です。
あなたの医院についても、
圧迫面接を実施したら
ひそかに応募者に録音されて、
行政機関に訴えられてしまうリスクは
ゼロではないでしょう。
そこまでいかなくても、
衛生士や歯科助手は
横のつながりがあるものです。
口コミ等で「あの医院の面接は……」
「あそこの院長は……」と、
ネガティブな噂を流されてしまうリスクは
無視できません。
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圧迫面接は、多少なら問題ないでしょう、
ただしやりすぎは危険を伴います
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圧迫面接をめぐる議論は複雑です。
一概に結論は出せないでしょう。
いずれにしても、黒飛は
ほんの少しくらいなら応募者の対応力を
見るために圧迫を試みても
いいかもしれないと考えています。
ただしあくまでも、
「ちょっと、鋭いツッコミを入れる」
程度にとどめたほうが無難だと
考えています。
圧迫された感じを残さずに
対応力を試す感じですね。
今号のメールでは、はっきりとした結論は
あえて書きませんが、
あなたの医院で人を募集するとき、
以上のような圧迫をめぐる
いきさつがあることは
よく認識しておいて損はないでしょう。
ここまでお読み頂き
ありがとうございました。
デントランス 歯科医師
黒飛一志
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