衛生士の実習環境となるのに必要なもの@歯科

衛生士の実習環境となるのに必要なもの@歯科

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
昨日のブログが好評で
何人かの先生からメッセージを頂きましたので
続けて、衛生士採用について
ブログを書きたいと思います。
 
 
歯科衛生士を確保すること。
 
それは現代の歯科医療界では、
とてもありふれた
課題となっています。
 
衛生士が足りているところでは、
足りているのですが……
 
(しかも多めに採用する大型医院が多い)
 
足りていないところは
本当に多いです。
 
全国どこに行っても、
この問題はみられるでしょう。
 
そしてこの問題は、
おそらく今後いっそう厳しさを
増していくものと思われます。
 
歯科衛生士の人口が
突然増加に転じるとは
到底考えられないのです! 
 
衛生士学校の定員割れも有名な話しです
 
(逆に衛生士学校の新設もありますが・・・)
 
 
それと。
 
データをみればわかりますが
相変わらず、歯科医院の新規開業件数が
思い切り減るようなことは考えられません。
  
 
つまり、限られた歯科衛生士を、
あちこちの医院で取り合いになる……
そのような構図が
これからもずっと続いていくのです。
 
 
================
 
歯科衛生士の学校は
実習先となってくれる医院を
必要としていますが……
 
================
 
 
歯科衛生士の人材難に対処するために、
黒飛も常にいろいろな解決策を
考えております。
 
黒飛が5年前からよくご提案しているのは、
歯科衛生士の学校に
積極的に出かけていくという方法です。
 
学校に顔を売り、
また太いパイプを築くことは
長い目で見れば大いにプラスとなります
 
(なかなか学校に出向く時間もとれない
 かもしれませんが……)。
 
さて、歯科衛生士の学校との
関係を深めるために、
「衛生士の実習場所になる」という方法も
あります。
 
よくご存じかもしれませんが、
衛生士の学校では実習を
とても重視しています。
 
やはり、校舎内で行われる授業だけでは
じゅうぶんではないです。
 
そこで衛生士は実習を通して、
現場での最初の経験を積むわけです。
 
この実習をする場所として、
自院を提供することは
長期的にさまざまな恩恵があるでしょう。
 
 
===============
 
実習環境として選ばれるには 
何が必要なのか
 
===============
 
 
ただし衛生士の実習先に選ばれるのは、
簡単だとは限りません。
 
すでに問い合わせた経験をお持ちであれば、
よくご存じでしょうが、
衛生士の学校は、実習場所に
いろいろな条件を設定しています。
 
たとえばユニットの台数は、
とても大きな要素となります
 
(学校によって、
 台数の条件は少しずつ変わります)。
 
そのほか、院内の設備に対して
条件が課せられます。
 
また歯科医師や歯科衛生士の人数や、
就業形態についても
はっきりとした条件が準備されています。
 
これらの条件を満たせないなら、
歯科衛生士の実習を行うことはできません。
 
そして、何とか実習場所の条件を
すべてクリアしたとしても……
 
むしろその先に、もっと難しい条件が
待ち構えているかもしれません。
 
それは何でしょうか? 
 
ズバリ
 
「あなたの医院がきちんとした実習環境を
 提供できるかどうか?」
 
でしょう。
 
 
院長のあなたにしても、
スタッフたちにしても、
実習にやってきた衛生士を歓迎して、
きちんとした実習を
実施してあげないといけません。
 
ところが、どういうわけか
それがうまくいっていない
医院がある模様です……。
 
 
================
 
実習中にひどい目にあったと
告白する、衛生士の卵たち
 
================
 
 
歯科衛生士がよく読む媒体を
目にしたことはあるでしょうか?
 
(会員制の媒体の場合は、
 そう簡単に中身を見ることは
 できませんが・・・)
 
現役の衛生士がいろいろなことを
投稿するコーナーを読んでみると、
思いもかけない情報に
遭遇することがあります。
 
 
たとえば、勤務先に
対する憤懣・不満です。
 
かつて勤務していた医院に対する憤懣が
投稿されていることもあれば、
今勤務している医院に対するそれが
投稿されることもあります。
 
そして、実習のときの思い出話が
書かれることもあるのですが……
 
残念なことですが、
実習を受けに行ったのに
いい加減な扱いばかりを受けた
という苦い思い出を語る衛生士は
けっこういますね・・・
 
 
================
 
実習に乗り出すのなら、
万全の態勢を整えてあげるべき
 
================
 
 
実習場所を提供するのであれば、
それなりの準備をしないといけません。
 
しかし、話しを聞く限り、
それができていないケースが
頻発しているのかもしれません。
 
普段の仕事で忙しいのはわかりますが、
それを口実にして、実習生を
受け入れる準備を
おざなりにするのはNGでしょう。
 
実習生をないがしろにしてしまうと、
あとであなたの医院の評判が
ガタ落ちになる恐れが生じるはず。
 
実習先として名乗りを上げるのなら
最後まで責任を持って
受け入れを実施するべきでしょう。
 
 
人件費を削ってでも、担当の衛生士スタッフを
付ける歯科医院も出ているくらいです。
 
学生からしてみれば、
ここはしっかりと教育してくれるという
印象になるわけです。
 
この印象はどこに行くと思いますか?
 
衛生士学校の学生の友だちは
衛生士学校の学生ですので、
 
まずは、地域の限られた数の衛生士学校の
学生に噂が広まります。
 
次に、衛生士学校の担当や担任の先生に
その印象が伝えられます。
 
ということは・・・
 
実は、
実習に来ている学生を意識するだけでなく
その奥にいる友人の学生や担当の先生も
意識する必要があるのですね。
 
「ああ、面倒くさい」
 
と思われる先生もいるかと思います。
 
なぜ、学生に気を使わないと行けないのか!
という思いも分かります。
 
しかしながら、衛生士人材不足の今や、
衛生士のスタッフが働きやすい環境を作ることや
学生に魅力的な歯科医院と認識してもらうことも
歯科医院経営の一つと考える方が
うまく行くと思います。
 
 
今の衛生士、学生が見学に来たときにも
魅力的な歯科医院であるように
時間をかけて、改善していって下さいね。
 
 
ここまでお読み頂き
ありがとうございました。
 
 
デントランス 歯科医師
黒飛一志
 
 
P.S.
 
衛生士採用のブログを書くと
いつもより多くの先生がメッセージを
くれます(^^)
 
やはり、どの院長も歯科衛生士採用は
課題となっているのだなと感じます。
 
5年前から伝えている
衛生士採用の秘訣がさらにパワーアップしました
 
2019年は2ヶ所だけで
セミナーをします。
 
↓↓↓↓↓↓
http://dtr.jp/dhdh
 
1月20日(日)、1月27日(日)
それぞれ大阪、東京です。
 
早く、衛生士採用、定着の悩みから
開放されて下さい。