こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
歯科医院はとにかく、
「清潔第一」です。
クリーンではない歯科医院は、
これからの時代を生き残ることは
非常に難しいでしょう。
……この点は、
「今さら言われなくても、
よく承知していますよ」
という医院が多いでしょう。
ただ、どこまで清潔にこだわるべきか?
その点については、
いろいろな意見があるようです。
今号では、スリッパの管理について
少し考えてみたいと思います。
================
患者さん専用のスリッパは、
医院の清潔感のバロメーターに
なる可能性が高いですが、
汚れを気にするだけではいけません
================
患者さんに、スリッパに履き替えてから
院内に上がって頂く医院は、多いかと思います。
スリッパについては、
患者さんが使い終わったら回収して、
滅菌等の処理を施してから
再使用しているところが
ほとんどではないでしょうか。
スリッパを完全に使い捨てにしている、
そのような医院は
あまり多いとは思えません。
では、滅菌を手抜きせずにやっていれば、
ずっと使い続けても
大丈夫そうでしょうか?
スリッパで気になるのは、
ただ清潔かどうかだけではありません。
破損していないかどうかも大事です。
スリッパは、毎日
不特定多数の患者さんが
足に履いて使うものです。
(どれくらい、丈夫にできているか?
それによっても変わりますが)
意外と、ほころびたり擦り切れたり
するのは早いかもしれません。
では、傷んできたスリッパは
どうしたらよいでしょうか?
================
医院によって考え方は違いますが……
スリッパは、消耗品と捉えても
かまわないでしょう。
================
これは、いろいろな意見がありそうですが
黒飛は、傷がついたスリッパは
なるべく取り換えたほうが
良いのではないかと考えています。
スリッパを大事に使うことは、
院内の備品・資源を大事にする
という意味では好ましいことです。
ただ、スリッパは毎日
患者さんの目にとまるものです。
どちらかといえば消耗品でしょう。
少しでも傷ついているなら、思い切って
新品と取り換えても
よいのではないでしょうか。
※この方法では、スリッパを頻繁に
注文し続けることになる可能性が
高まるでしょう。
自然とコストはかさみますが……
あまりにも安すぎるスリッパを
購入し続けるのも
褒められた行為ではないでしょう。
患者さんが使う品物ですし、
ある程度の質と値段のものを、
頻繁に仕入れるようにするのが
ベストだろうと黒飛は感じています。
================
スリッパを消毒する時間は、
処分するスリッパを吟味する
時間でもあるでしょう
================
また、スリッパの消毒作業のときは
ただきれいにするだけではなく、
ほつれや傷がないか、そのチェックも
並行してやるようにしたほうが
合理的でしょう。
医院の備品は、
できたら大事に使いたいですし
お金をかけすぎることも
慎みたいところです。
それはわかりますが……
目立つ傷がついているようなスリッパを
見つけたら、捨ててしまっても
問題ないでしょう。
※これがたとえば、そう簡単に
買い換えられないものだったら
話は別です。
たとえば待合室に置くソファであれば、
少し傷ついたり破れたりしたからといって
その都度新品と
交換するわけにはいきません。
しかしスリッパ程度なら、
患者さんの満足度を優先する意味でも
コンスタントに新品と
置き換えてしまっても
いいのではないでしょうか。
どこかが破けていたり
糸がほつれて絡まっていたり……
といった状態のスリッパを
患者さんに知らずに渡してしまったら、
いいイメージを感じて頂くことは
難しいでしょう。
お金を節約したいのであれば、
もっと違うところで節約しても
問題は起こらないでしょう。
細かいようですが、
患者さんはそういうところを見ています。
そういうところに気を配れる歯科医院が
患者さんの来院を促せるのでしょう。
ここまでお読み頂き
ありがとうございました。
デントランス 歯科医師
黒飛一志