患者さんが喜ぶオファーはありますか@歯科

患者さんが喜ぶオファーはありますか@歯科

こんにちは、黒飛です。

マーケティングの世界でこんな言葉があります。

「売るのは商品ではなく、
コンセプト・オファーである」

どういう意味でしょうか?

これをわかりやすく実践している好例が
ラーメン “一蘭”です。

 

一蘭というラーメン屋さん

 

私は知らなかったのですが、
話を聞くと結構有名なラーメン屋さんだそうです。

昨日横浜に行った際に、
たまたま目に入って初めて入ってみました。

普通のラーメン屋に
入ったつもりだったのですが、、

なにか変です。

人が密集するようなカウンターが
あるのがラーメン屋ですよね?

しかし、一蘭では、
食べている人もスタッフも見えません。

よくわからないまま、
とりあえず目の前の食券機で食券を購入。

奥に進むと、
ところどころに「空」と書かれた座席表があります。

多分、
「空いているところに勝手に座れ」
という意味なんだなと中に入ってみます。

すると、、

ひとりひとり、個別相談窓口のように、
仕切りがある作りになっています。

この時点で既にラーメン屋に見えません。

それだけではなく、調理場も見えません。
完全にシャットアウト。

注文は小さい窓口から、食券で。

追加注文があれば紙で。
割り箸入れに丸をつけて注文ができるようになっています。

声を出す必要もありません。
女性であっても、遠慮せずに替え玉ができます。

前ののれんには、
ラーメンの素材ひとつひとつの解説。

来るまでは、
自然とそれを読んでしまいます。

情報が入れば入る程、
いいものなのだと感じるのは、人間の本能です。(安心するため)

また、周りの人が一切目につきません。
仕切られていますので。

ラーメンだけに集中できる・・・

「味集中システム」

というらしいのですが、
まさしくオファーとコンセプトでラーメンを売っています。

素晴らしい!
いや、感動しました。

 

味なんて実は変わらない

 

ラーメン通の方がいれば申し訳ないですが、
味なんてそこそこのラーメン屋であれば
同じクオリティだと思っています。

一欄のラーメンが格別美味しいとは思いませんでした。

他のところも必死に取り組んでいるところなので
そんなに差別化することができないんです。

しかし、3時くらいになっても、
一蘭にお客が途絶えないのは、
「ラーメンの味」ではなく「味集中システム」という
コンセプトを売っているからなのです。

個別指導塾や漫画喫茶から着想を得たのかもしれませんが、
このコンセプトは秀逸です。

 

これはラーメン屋に限った話ではありません。

 

実は歯科医院も同じなんです。

治療の質はほとんど変わりません。

本当は大きく変わるのですが、
患者さんには分からないということです。

 

では、患者さんが分かるのは?

わかりやすい、
「コンセプト」や「オファー」なのです。

どんなコンセプトで歯科医院を運営して行くか。

どこが違うのか、明確にわかるようにしてあげないと
患者さんにはわからないのです。

 

あなたの歯科医院には
コンセプトがありますか?

患者さんが喜ぶオファーはありますか?

ぜひ一蘭を参考に一度考えてみてください。