こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
昨日、山梨県の歯科医院さんに
コンサルティングに来ておりました。
あいにく曇で富士山は
あまり見えなかったのですが
日本の自然の壮大さに感動しています。
さて
現在の歯科医院は、地域差はあれど
競争が過密化しているとよくいわれます。
いったん開業したら、
周囲の住民や通勤者等をできるだけ上手に
患者として取り込むことが
とにかく重視されています。
男性や女性の両方をターゲットにして、
集患することに成功している医院が
あるかと思えば、
年少者(たとえば小学生以下の乳幼児)から
後期高齢者世代まであらゆる世代に、
幅広くリピートしてもらうことに
成功している医院も出てきています。
さて、たった今、女性と書きましたが、
女性を大事にしようと思うなら、
どんな方針を立てるとよさそうでしょうか?
アンチエイジングや審美、矯正といった美容に
近いジャンルが
とても有望そうですが……
今回のブログでは
「妊婦さん」をターゲットにする場合を
テーマにします。
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妊娠中の女性はオーラルケアが
おろそかになる傾向があります
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事情があるとはいえ、妊婦さんにも
オーラルケアはとても大事です。
歯科院長であるあなたはその点を、
機会を見つけてどんどん啓蒙していく
ほうがよいでしょう。
もっとも、ただ口腔内を清潔に保つことを
おすすめする程度では物足りません。
妊婦さんが安心して来院できるような
工夫を実践したほうが正解です。
そのために必要なアイテムと
なっているのが「防護エプロン」
でしょう。
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妊娠している女性は、
当然自身と胎児の安全を
確保することに必死になります
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レントゲンが胎児に
極端なダメージをもたらすことは、
よく知られている情報です。
(もっとも妊娠中期に入ってしまえば、
被爆のリスクはほとんどないのですが)
とにかく歯科医院といえば
レントゲン撮影をしばしば繰り返すという
イメージがあるようです。
そのイメージに縛られて、
妊娠したらしばらくの間、歯科医院を
避けようとする女性は、昔から日本各地にいます。
※妊娠中期に入って、もう安全期に
なっているのに行かない人も、
各地にいるようです。
そこで役に立つのが「防護エプロン」
これを身につけて頂けば、
妊婦さんであってもレントゲンの害を
被ることはありません。
(と言い切ると、そうではないと言う
声が聞こえてきそうですが・・・)
したがって
あなたの医院に、妊婦さんにも安心して
来院してほしいと思うなら
やはり防護エプロンを常備しておくことが
いちばんでしょう。
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「防護エプロンを用意しています」
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このことを
折にふれて患者さんたちに
アピールすることが大事です。
もっとも、ただエプロンを購入するだけでは
不充分でしょう。
待合室や診察室の壁に、わかりやすい内容で
掲示することも大事です。
また医院の公式サイトにも
説明を掲載することも良いかも知れません。
そして、できたら
医院のすべてのスタッフにじゅうぶんな理解を
してもらったほうが得策です。
・勤務医
・歯科助手
・歯科衛生士
そのほか、
受付・事務のスタッフやTCに至るまで、
まずはスタッフが納得することが大事です。
そうでないと、全員がそつのない説明を
いつでもできるようにならないですから。
もちろん、入職してきて間もない新人にも、
早めに理解してもらいたいところです。
・エプロンを常備していること
・妊娠中に、レントゲンを避けたほうがいい
時期はいつからいつまでなのか
・そもそも歯科医院で用いるレントゲンには
被爆の確率がゼロに近いくらい低い、
という事実
これくらいは、
どんなスタッフでもてきぱきと
説明できるようになるほうがよいでしょう。
※患者さんから突然、質問されることは、
どのスタッフにもあり得るわけです。
やはり基本的な知識は全員が共有している
に越したことはないです。
ある歯科医院は上記のことを
エビデンスとともに、A4の紙にして
初診時に配布していました。
患者さんにとって安心する歯科医院で
ありたいですね。
デントランス 歯科医師
黒飛一志