歯科医院経営とマニュアルの見える化

img-profile-1

デントランスの黒飛です。

私のことをご存じの方は、
私は、何でもマニュアル化する
「マニュアル・マニア」
だと認識されていると思います(笑)

過去にこんなエピソードがあります。

・・・

私が、大阪で勤務医をしていた頃、
他のスタッフが早く成長し結果を出せるための
システムマニュアルを作りたいと思い、
毎日毎日、マニュアルを作成し、印刷して、
きれいに冊子にしては、

他の勤務医や、衛生士、歯科助手に
使うように強要していました(笑)

しかし、最初の一回は
マニュアルに目を通してくれるも、
誰も2回以上は見てくれず

結局、マニュアルは本棚にいき、
マニュアルに書いていることを
彼らが出来るようになりませんでした

1年以上、ずっとマニュアルばかりを作り
結局使って貰えず、
莫大な時間の無駄をしてしまいました。

こんな状態が続き、なかなか新人の教育が
うまくいかず、時間ばかりが経っていました

私の勤務医院には歯科での勤務経験のない
新人の歯科助手さんが、入社して来ました。
彼女はすごく良い子なんですが、
あまり物覚えがよくないので、

先輩スタッフもほとほと、
彼女の教育には困っていました。

私も何度、準備のことを教えても、
覚えてくれなくて、
「彼女は歯科に向いていない」とも
思い始めていたくらいです。

ところがある日のことです。

彼女が、私のアシストに着いてくれた時、
たまたまスーパーボンドを使用するときでした。

その時はなぜか・・・

彼女は何の問題もなく、スムーズに
必要な準備とアシストができたのです。

液の量、粉の準備、置き方も完璧でした。

o0640042712881220919

なぜ、他のアシストは上手くいかないのに
スーパーボンドの場合はうまくいったのか?

それは、スーパーボンドの箱の中に
答えがありました。

スーパーボンドの箱の中に
ちゃんと液の量やどの液を何滴、
使うかのインストラクション、
つまりマニュアルがあったのです。

あなたもご存じの通り、
スーパーボンドのマニュアルには、
わかりやすい絵に
わかりやすい説明が付いています。

経験のない歯科助手でも、
これに従ってやるだけで、
普通にアシストを問題なくこなせるのです。

決して、スーパーボンドの液の比率など
覚えていなくても、そこにマニュアルが
見える化されていれば誰だってできる。

 

こんなシンプルな事に気づきました。

ここで過去の経験を思い出しました。
マニュアルは綺麗に
冊子にするから見てくれない

処置をする時に、その場にマニュアルがあれば、
細かいことを覚える必要もない!
つまり、
マニュアルの見える化が必要

だということです。

多くの歯科医院では、マニュアルを作って
作りっぱなしで、本棚にしまっている。

新人の時に1度見たきりで、
誰も2度と見返すことがない
パンドラの箱のようになっています。

それを作るのに莫大な時間と人件費を
使ったにもかかわらず、
結局、使わない。使えない。
私が勤務医時代に失敗したように・・・

このブログを読んでいるあなたには
同じ間違いを犯さないで欲しい。

マニュアルを見える化すれば、
できない新人もあっという間にできるようになる!
そんな魔法のような方法です。

スーパーボンドの液の比率なんて
覚える必要も無ければ、
他にもっと大事な事を覚えることに
時間を使えるのです。

先生の歯科医院で、
マニュアルの見える化をしていって下さい。
新人があっという間に成長します。

 

株式会社デントランス
歯科医師 黒飛 一志