こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
「歯科衛生士が5名見つかった!」
これは、弊社で
以前に求人サイトを制作させて頂いた
兵庫県加西市の宮崎先生の感想です。
30秒ですが、ご覧ください。
※ 懇親会撮影ですので、少しうるさいです
↓↓↓↓↓↓
https://youtu.be/gNEk9y5cRb8
衛生士、勤務医確保に
求人サイトは絶対、必要です!
先生も作ってください。
↓↓↓↓↓↓
https://miyazaki-kyu.com/
さて、本題です。
認知症が社会問題化しています。
年々、認知症の患者さんが
増えているからです。
認知症の問題として
主に報道されているのは
徘徊や異食、介護の困難さなどですが
歯科としては治療拒否が
問題となっています。
ご家族に付き添われて来院して頂いても
口腔周囲に触るだけでも
困難な場合もあります。
指示が全く通らないケースもあります。
そうなると、長時間、口を開けて
う蝕治療や抜歯、印象採取などを
行うのはかなり大変です。
そんな認知症患者さんでも
歯科治療中におとなしくしていただける
「歯科VR」の実用化が
進んでいるようです。
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歯科VRとは?
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2019年2月1日の
「日刊ゲンダイ」記事によると
大阪歯科大学付属病院で
障害者歯科診療を担当する
田中佑人先生が
17~50歳くらいの
知的障害者の患者さんや
歯科恐怖症・嘔吐反射の患者さん7人に
歯科VR治療を行ったところ
患者さんの痛みや不安、恐怖心を和らげる
効果があることが確認された
ということです。
歯科VR治療とは、治療中に患者さんに
VRゴーグルを装着して
VR(バーチャルリアリティー)動画に
集中してもらうことで
患者さんの痛みや不安、恐怖心を和らげる
といったもののようです。
もともとは歯科治療中に
ジッとしていられない乳児や
注意欠陥・多動症の子供たちを念頭に
開発されたもので
最近は知的障害者、認知症の患者さんら
大人にも効果があることがわかってきて
広がりを見せているとのことです。
要は、患者さんの注意を動画に向けさせ
その間に治療を行ってしまうという
ある意味ズルイやり方ですね(笑)
でも、一般的に、
歯科治療に対する恐怖から
血圧が急上昇することもあるので
高血圧の患者さんなどには
有効かもしれません。
また、局所麻酔薬の投与量が減ることは
患者さんにとってもいいことですね。
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これからの歯科に求められること
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別に、歯科VR治療を勧めるつもりで
ブログを書いているのではありませんが
世の中にある技術を歯科に応用するのが
患者さんのためになるのなら
積極的に進めるべきだと思います。
ましてや、超高齢社会の現在
歯科の患者さんの病状もニーズも
多様化してきています。
そういうことにも柔軟に対応できないと
歯科に対する期待というか、信頼というか
そういうものが、徐々に低下していく
のではないか?と思います。
もちろん、個人経営のクリニックでは
できることは限られてきます。
新しい技術を取り入れるにしても
費用もかかります。
様々な制約の中で
やりくりをしないといけないのですが
一番重要なのは患者さんのウォンツを
しっかりと把握することです。
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患者さんのウォンツの見つけ方
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患者さんのウォンツを把握するには
患者さんと雑談をしたり、
患者さんの動きを観察したりする
のが有効です。
例えば、歯科VR治療の例でいえば
患者さんはクリニックに来る時点から
緊張をしています。
待合室で順番を待っている間も
緊張のしっぱなしでしょう。
そして、自分の名前を呼ばれただけでも
緊張の度合いが高まって、
顔がこわばったりします。
であれば、待合室は、患者さんの
緊張をほぐすような工夫を凝らすのも
効果があるかもしれません。
リラックスできる椅子にしたり患者さんの恐怖を和らげていますか?
間接照明にしたり、アロマを焚くことも
効果があるかもしれません。
そういったちょっとした工夫も
患者さんの観察から出てくるはずです。
ぜひ、患者さんのウォンツに
耳を傾けてみてください。
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
株式会社デントランス
黒飛一志