障がい者歯科で私たちが最初にできること@歯科

障がい者歯科で私たちが最初にできること@歯科

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
インターネットを活用した働き方の
多様化が進み、ライフスタイルも
多様化している現在。
 
時代の流れか、
かつてよりもここ数年、
パラリンピックが注目されていると
感じています。
 
先生の歯科医院では
障がいを持つ患者さんの
来院はありますか?
 
今日は障がい者歯科について
書いてみたいと思います。
 
 
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QOLの向上のために
歯科医院ができること
 
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時代とともに障がい者が
日本において増加しているように
世界においても増加しています。
 
昭和51年に日本大学松戸歯学部に
特殊診療科が開設されて以来、
 
今では5つの歯科大学に
障がい者歯科学講座が開設されました。
 
障がいを抱えていても
健常者と同じようにQOL、
すなわち生活の質を向上させること。
 
コレが講座を開設した
背景のひとつではないか、
と考えています。
 
ではこの時代において
私たち歯科医院は
障がい者のQOLを高めるために
どんな貢献ができるでしょう?
 
 
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歯の健康を守る
街のかかりつけ医であること
 
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私たちの考えになりますが、
障がいを抱える患者さんであっても
そうでない患者さんであっても
私たち歯科医院の役割は
 
患者さんの歯の健康を守る
街のかかりつけ医であること
 
これは同じだと考えています。
 
生活の多様化が進んでいますから
画一的な対応ではなく、
ひとりひとりに寄り添った対応が
歯科医院に求められています。
 
自由診療のニーズが高まっているのは
こういう背景もありそうです。
 
ですから、
どんな障がいを抱える患者さんになら
満足のいく治療を提供できるのか。
 
こういったことも根拠とともに
伝えていく必要があると考えています。
 
 
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なんでもできるではなく
できないことを伝える
 
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歯科医師という立場上、
患者さんは何らかの悩みを抱えて
来院するわけですから、
ひとりひとりの力になるよう
努力する必要はあると考えています。
 
しかし、どんな障がいを抱えている
患者さんでも受け入れられるかというと
おそらくそうではないでしょう。
 
知的な遅れや自閉症などのため、
歯の痛みを訴えられない患者さんの
治療を引き受けることができるのか?
 
身体の不自由さや緊張から、
落ち着いて治療を受けることが
困難な患者さんでも
治療することができるのか?
 
できることとできないことを区別し
きちんとホームページなどで伝え、
また来院時には伝えられるよう
体制を整えておく必要があります。
 
患者さんにとってつらいのは
期待を裏切られてしまうこと。
 
期待に応えることが
患者さんのQOLを高めるなら
やはり裏切ることのないよう
配慮しておきたい。
 
障がいを持つ患者さんだけではなく
ほかの患者さんも同様ですね。
 
最初にできることとできないことを
伝えておくにはどうすればいいか。
 
ぜひ、考えてみてください。
 
 
今日も最後までご覧くださり、
ありがとうございました。
 
 
デントランス 歯科医師
黒飛一志
 
 
P.S.
 
勤務医時代には、
障がい者施設の訪問歯科も
行っておりました。
 
訪問歯科にはやり方があります。
 
12月1日(日)、
10:30~15:30
大阪大学中之島センター(大阪市)で
訪問歯科セミナーを行います。
 
ご興味ある方は、
info@dentrance.jp
ご連絡くださいませ。