緊急ではないが重要なこと@歯科

緊急ではないが重要なこと@歯科

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
今日の大阪・心斎橋は晴れです。
 
今年もあと残り、2ヵ月ですね。
是非、来年につながる行動をしていきましょう。
 
 
さて、本題です。
 
 
私たち現代人は何と言っても
時間が足りません。
 
仕事にしても、私生活にしても
あまりにも多くのやることがあって
身体と心の休まる暇がありません。
 
ですから、
時間管理や仕事効率に関する
本や教材、セミナーは大人気です。
 
誰でも、何事も効率的に進めたい
と思っています。
 
ですが、全てが効率的にできれば
時間に余裕ができるか?といえば
そうでもありません。
 
名著「7つの習慣」の第三の習慣
「重要事項を優先する」にある通り
人は「緊急だが重要ではない」ことに
振り回されています。
 
 
歯科医療における緊急事態
 
例えば、治療時に
患者さんの容態が急変したとかいうことは
「緊急かつ重要なこと」なので、当然、
最優先で取り組みます。
  
  
しかし、日常の歯科治療においては
そう頻繁には、緊急かつ重要なことは
起こらないでしょう。
 
では、時間を浪費している
「緊急だが重要でないこと」
とはなんでしょうか?
 
 
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緊急だが重要でないこと
 
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それは、医院経営全般、
スタッフマネジメントなどに関すること
です。
 
たくさんのスタッフを雇用している場合は
そうでもないかもしれませんが
 
消耗品の未発注、患者さんからのクレーム
病気によるスタッフ欠勤などなど
 
ちょっとした緊急事態は
しょっちゅう起こっています。
 
ただ、それらの対応には
それほど時間を要さないため
あまり気になっていないだけです。
 
ですが、それら緊急事態の対応時間を
積算してみると、意外と多いことに
驚かれると思います。
 
ましてや、そんな緊急事態に対応した後
仕事のエンジンがかかるまでの時間も
考慮に入れると、相当な時間を
ロスしていることになります。
 
ですが、先生がどんなに頑張っても
緊急事態を減らすことはできても
ゼロにすることはできません。
 
ですから、
緊急事態を減らすのと同時に
緊急事態に対応する時間を減らす
ということを考えるべきです。
 
 
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緊急事態が起きたときの対処法
 
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(1)行動する前に考える
 
 
緊急事態が起こると、それに注意が向いて
対応しようと、まず、行動します。
 
考えなしの行動は失敗のもとです。
 
そうすると、余計に時間をロスします。
 
深呼吸して落ち着いて、
客観的な視点を維持します。
 
あわてずに、何が起きたかを探り出し、
問題をはっきりさせてから
行動に移ることが大切です。
 
患者さんが痛い、すぐ診てくれ!
と来ても、まずは一度考えてから
行動に移すようにしましょう。
 
 
(2)事実を把握する
 
 
緊急事態が起こった時、思いこみは禁物です。
 
その際に何より大事なのは、事実です。
 
事実を明らかにした上で
どう対処すればいいかを考えます。
 
通常、事実は
見えにくいところに隠れています。
 
事実を把握しないで対処すると
問題を複雑化してしまう恐れがあります。
 
 
患者さんのクレームがあったとき、
すぐに反応してしまっていませんか?
 
そのクレームを起こす事象に関わった人達から
事実を聞くことが大事です。
 
 
(3)他人に責任を委ねる
 
 
全てのことに
先生が対応する必要はありません。
 
対処法が明らかになって
スタッフの中に適任者がいれば
そのスタッフに任せる方が
良い場合があります。
 
逆に先生が対応しない方が良い場合だって
たくさんあります。
 
 
(4)何らかの対処方針を打ち出す
 
 
同じような緊急事態が
繰り返し起きるようなら
あらかじめ対処方針を用意しておきます。
 
誰にでも実施できるように
シンプルにしておくのがコツです。
 
先生が体験した緊急事態は、
二度目のロスが少なくなるようにしないと
いつまで経っても、同じ事の繰り返しです。
 
 
(5)緊急事態に備える
 
 
不測の事態に備えて
対応計画を立てておきます。
 
これは口で言うほど簡単ではありません。
 
なぜなら、同じような事態が発生しても
状況によって対処方法が様々だからです。
 
全ての不測事態を想定して
対応しようとするのではなく
最悪の状態にならないためには
何をしたら良いかを考えておきます。
 
 
スタッフが急に休むことで
インプラント手術の人手が足りない!
 
そんな緊急事態があったら・・・
 
備えあれば憂いなしです。
 
 
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結局は、日頃の準備と訓練こそ
「緊急ではないが重要なこと」
 
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今日、ご紹介したことに注意をしておけば
緊急事態が発生しても
速やかに、正しい行動をとることが
できるようになります。
 
このような考え方は
歯科治療の緊急対応にも有効です。
 
緊急事態が起こらないように
万全の対策を施すことが重要ですが
 
万一、発生した時は慌てずに
状況を把握し、最適な処置を
速やかに行うと言うことです。
 
そして、そのためにも日頃から
緊急事態を想定した訓練を行うこと。
 
一見、これらは
時間の無駄のように思えますが
小さな緊急事態も積み重なれば
相当な時間のロスになる
ということを覚えておいてください。
 
それこそが「7つの習慣」で
最優先されるべき
「緊急ではないが重要なこと」です。
 
 
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
 
 
株式会社デントランス
黒飛一志
 
 
P.S.
 
東京オリンピックを前に起こりうる
緊急事態に備えるための秘密を伝えます。
 
それが、歯科経営塾です。
 
http://dtr.jp/skj
 
 
黒飛が考える、コレをしていれば
5年後、10年後も安心の方法をお伝えします。
 
是非、お越し下さい。