「皆さん」の罠

From: デントランス松田

一昨日、とある有名なセミナー講師と
話をしたのですが、面白いことを
聞きました。

あなたにも役に立つと思うので、
シェアしたいと思います。

セミナーでの実験

彼は起業の専門家として、
セミナー活動をしています。

起業したいと思っている
サラリーマンの方や学生に
起業の方法論や注意点を伝える
仕事です。

そんな彼が、
半年におよぶ長期のセミナーを
2つ平行して行うことになったそうです。

まったく同じセミナーを、
一週だけずらして50名ずつに
実施するという形でした。

そこで彼は、ある実験を
してみたそうです。

片方のグループでは「皆さん」
という言葉を多用する。

もう片方のグループでは「あなた」
という言葉を多用する。

というシンプルな実験です。

受講生への呼び方を
変えた訳ですね。

もちろん受講生さんは
お金を払っています。

失敗するような実験はできないので、
あくまでもお試し程度の実験。

どちらの方がセミナー参加者の満足度や、
その後の結果が違ってくるかを、
試してみたのです。

彼は、
ほとんど影響ないだろうと、
予測していました。

半年後の結果

半年間の起業セミナーが
完了しました。

最後に、
アンケート結果を取ってみたところ、
受講生の満足度はこの2つのグループで
まったく違うものになっていました。

「あなた」を多用した方のグループが
圧倒的に高くなっていたそうです。

「心に響いた」
「動かなければいけないと感じた」
「頑張る気になった」

という声が多数。

また、
その半年後にメールで連絡をしたところ、
実際に起業をした受講生の数が40%も
開いていたそうです。

「あなた」と呼ばれた方が、
当事者意識が強くなり、
より頑張ろうという気持ちに
なった結果でしょう。

もちろんこれだけが
理由ではないかもしれません。

セミナーの順番などの関係も
あると推測されます。

しかし、
参考になる話ではあると思います。

「皆さん」などという人はいない

実はホームページでも同じです。

不特定多数の人に話しかけるよりも、
特定の個人に話しかけるように内容を
作る方が来院予約は増えます。

現代人は毎日のように
ホームページや広告を見ています。

広告のシャワーを浴びているような
ものですね。

そのシャワーの、
あくまで一粒があなたの
ホームページな訳です。

その中で、
「皆さん」という言葉は、
心に落ちて来ません。

他の広告と同じように、
排水溝に流れて行ってしまいます。

これが、
「あなた」であれば、
少しだけ変化します。

若干心に残ります。
一対一で話されている方が、
話を聞く気になるのと同じです。

さらに、

「歯が痛くて仕方が無いけど、
 歯医者が苦手でなかなか踏み出せない
 あなた」

であれば、当事者は強く共感して、
見逃しません。

来院してくれる可能性も上がります。

再度:「皆さん」なんて人はいない

これはぜひ心において、
ホームページや広告を作ってみて
ください。

「皆さん」「皆様」という言葉を
使い過ぎていませんか?

松田

PS
もちろん程度がありますから、
全てをあなたに変える必要はありません。

ただし、頭に入れておくだけでも、
文章が変わって来ます。

PPS
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