しつこいくらいが丁度良い?

しつこいくらいが丁度良い?

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
緊急事態宣言で
夜に飲食店がやっていないため、
黒飛、体重が下がって行っています。
 
もうすぐ大学時代のラグビー部の現役くらいに
なります^^;
 
痩せるとメリット多いですね。
 
「カッコイイジャケットが似合うようになる」
 
が、今、歯科医師の外見を
かっこ良くしたいと考えている
黒飛の思う、メリットです。
 
先日、リンクコーデについて
お伝えしましたが、
早速、10名弱の歯科医師の先生の
オーダーシューズのお仕立てをすることに
なりました。
 
リンクコーデとは?
↓↓↓↓↓↓
http://bit.ly/3ixErVm
 
先生も、一緒にかっこ良くなりましょう!
 
気になる先生はご連絡下さい。
info@dentrance.jp
 
 
さて、本題です。
 
 
先日、ネットで調べ物をしていたら
ある記事のタイトルが目に入りました。
 
そのタイトルとは
 
「医者から患者になり始めて知ったこと」
 
でした。
 
記事は「時事メディカル」という
医療系ニュースサイトです。
 
そこに書かれた内容の一部を抜粋すると
次のようなことです。
 
『術後ベッド上で寝ている患者さんには、
 「もっと歩いてください」と少し
 スパルタな指導をしていたことも。
 
 ところが自分が手術を受けると、
 印象が大きく変わりました。
 
 とにかく術後は全身がだるくて重く、
 起き上がるのも一苦労です。
 
 スムーズに歩くなどとても無理で、
 フラフラになりながら
 リハビリをしました。
 
 手術翌日からスタスタと病棟を歩いている
 高齢の患者さんがたくさんいたことを
 思い出し、改めて感心しました。』
 
その他にも、患者さんにはいつも
「何かあったらナースコールしてください」
と言っていたが、
 
いざ自分がその立場になると
些細なことでナースコールして
いいのだろうかと思う自分に気づいた
という内容もありました。
 
考えてみれば「そうかも」と思いますが
普段、気を付けていないと
なかなかそうは思わないものです。
 
 
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患者さんの気持ちを察していますか?
 
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記事自体は医師の話でしたが
同じことは歯科医にも言えるでしょう。
 
黒飛は仕事柄、他業界の人と
お会いすることがあります。
 
そこで、様々な「患者の気持ち」
を聞きます。
 
例えば、処置の最中、患者さんは
目をとじて、口を開けています。
 
先生はインストゥルメントを交換して、
処置開始前に声を掛けます。
 
その間は、わずかに数十秒でしょう。
 
器具が手元になかったりすると
数分の場合もあるかもしれませんが
何れにせよ、それほど長い時間だとは
思っていないでしょう。
 
ところが、患者さんにとっては
その何倍も長い時間に感じています。
 
そしてその時間の最中には
 
「これから何が始まるのだろう」
「何か問題があったのかな」
 
と不安に思っています。
 
それどころか、
「少し口を緩めてもいいのかな?」
「唾液を飲み込んでもいいのだろうか?」
「エプロンがずれていないかな?」
といったことを考えているそうです。
 
そういう話を伺うと、思わず
「へぇー、そうなんですか?」と
聞いてしまいます。
 
当のご本人も「変ですよね」
と笑っていらっしゃいますが
それは本当のことなんでしょう。
 
 
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おかしいくらいに伝えるのが
丁度いいのかもしれません
 
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例えば、認知症の方は、時々
こちらが想像もしない行動を
するそうです。
 
認知症の方に口腔ケアをしようとすると
拒否が起こったりします。
 
その理由の一つに、認知症の方は
理解力が低下しており、
ちょっとしたことで驚いたりするので
いきなりケアをされると拒否が出る
ということを聞いたことがあります。
 
このため、認知症の方には
2段階の指示をするようです。
 
つまり、
 
「これからお口を開けますね。
 それから、歯ブラシをお口の中に入れて
 お掃除をしますね」
 
と言ってから口に触るのです。
 
いきなり「お口を開けますね」と言われて
口を開けさせられると、何をされるのか
不安になって、拒否が出るという感じです。
 
それと同じとは言いませんが
外来患者さんは、周りの状況も口の中も
全く把握できていません。
 
ですから、常に情報を流して
安心してもらうことが大切なのでしょう。
 
 
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実況中継をしましょう
 
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処置中は集中したいのはわかりますが
できる限り患者さんに情報を与える
といいと思います。
 
特に、チェアに横たわって
目を閉じ、口を開けているだけの状況は
患者さんにとって不安な時間だ
ということを心に留めておいてください。
 
「口を楽にしていいですよ。
 ちょっと器材の交換をしますね。
 
 今度は、超音波スケーラーで
 奥歯の歯石を取りますからね。
 
 何かあったら手をあげてくださいね。」
 
というような声かけをしているうちに
準備ができてしまうはずです。
 
それを聞いている患者さんは
変な妄想をする暇もありませんし
次の手順がわかって安心します。
 
こんな簡単なことだけで
患者さんの安心度が高まり
信頼度もアップします。
 
その結果、リコール率もアップしますし
患者さんを紹介してくれる可能性も
高くなることが考えられます。
 
当然のようなお話をしましたが、
今一度、患者さんの気持ちになっているか?
を考えて、日々のお仕事を
見直してみてはどうでしょうか。
 
 
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
 
 
株式会社デントランス
黒飛一志