こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
土曜日は、神戸ホテルオークラに
西日本各地から15名の大型歯科医院の
院長先生にお集まり頂き
「20年間、勤務医求人に困らない極意」
を話してきました。
他のライバル大型歯科医院の院長が
100%知らない極意を伝えました。
また、昨日・日曜日は新大阪で
全国から20名の院長先生にお集まり頂き
「20年間、衛生士採用に困らない方法」
を話してきました。
15名以上の院長先生が集まる
スタディーグループなどでの講演依頼を
受けておりますので、ご相談ください。
勤務医、歯科衛生士の確保することは
院長にとって必須の経営事項です。
是非、しっかりと取り組んで下さい!
さて、本題です。
先生の医院には
意見をはっきり言わないスタッフ
がいませんか?
複数名のスタッフがいる医院では
「意見を言うスタッフ」もいれば
「意見を言わないスタッフ」
もいるでしょう。
口やかましく意見を言われるのも嫌ですが
患者さんや他のスタッフのために
言って欲しいと思うことがあるはずです。
そんな意見をはっきり言わないスタッフは
大人しい性格で、言われたことはやるけど
覇気がなく、つかみどころがないと
感じているのではないでしょうか。
ところが、スタッフが意見を言わないのは、
心理学用語でいう「学習性無力感」というものが
背景にある可能性もあるそうです。
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「学習性無力感」とは?
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「学習性無力感」とは
心理学者のセリグマンが提唱した概念です。
簡単に言うと、過去に意見を言ったけど
それを聞き入れてもらえなかったり
何も変わらなかった経験から
「どうせ先生に話しても無駄だ」と
思い込んでしまい、自ら意見を言うことを
避けてしまう、というものです。
当然、先生は
「そんな風にスタッフを扱った覚えはない」
と思われるでしょうが
先生がそう思っているのと
スタッフがどのように受け止めているかは
全く別ものです。
また、「学習性無力感」は
これまでの学習の結果ですから
子供の頃の家庭や学校での経験が
原因の場合もありますね。
つまり、親や学校の先生の影響で
「学習性無力感」を身につけてしまった
という可能性もあるということです。
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「学習性無力感」を打ち破る方法
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では、スタッフの
「学習性無力感」を打ち破るには
どうしたらよいでしょうか?
セリグマン氏は
「行動を起こすことは無駄ではない」という
事実を示すだけで効果がある
と言っています。
つまり、「意見を言っても無駄」という
思い込みを変えれば、「学習性無力感」を
打ち破ることができるそうです。
たとえば、
「ほかのチームメンバーが出した意見が
採用されている」という事実を分からせる
という方法があります。
院内に
「意見を言ったら聞いてくれる」
「一緒に対応策を考えてくれる」
といった雰囲気を作る、ということです。
また、スタッフ面談などで
「過去の若かった頃の学習」が
現状には合っていないことに気づかせることも
有効ではないでしょうか。
先生が、スタッフの意見に期待し
大切にしていることを明確に伝えます。
そして、実際にスタッフが意見を言ったら
まずは、そのこと自体を認めて下さい。
そして、その意見を受け止めて下さい。
話しやすい環境にありながら
意見を言わないスタッフがいる場合、
「この人は意見を言わない」
で終わらせるのではなく
「学習性無力感」の可能性も
考えてみてはいかがでしょうか?
これが解決できれば
スタッフのモチベーションが上がりますし
院内の雰囲気も明るくなります。
また、スタッフの
患者さんに対する態度も変わり
患者さんの満足度も高まります。
最終的には、スタッフ全員がそのように
考えら得れる分化を作りたいですね。
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
PS
今日の話は次の本を参考にしました。
『学習性無力感
パーソナル・コントロールの時代をひらく理論』
(二瓶社)
C.ピーターソン、S.F.マイヤー
M.E.P.セリグマン (著)/ 津田 彰(翻訳)
PS2
院長目線とスタッフ目線の両方から考える
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あと1回です。
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