モチベーションアップの意外な真実@歯科

モチベーションアップの意外な真実@歯科

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
本日は日曜日ですね。

昨日、東京の先生がデントランスのサロン
(心斎橋)に来て下さいました。
 
先生に合うジャケットをお仕立てする瞬間、
また1人の歯科医師の先生がよりかっこよく
なっていくと感じていつも幸せです。
 
先生も見た目をより良くして
よりかっこ良い歯科医師で居てくださいね。
 
http://doctor-no1.com/
 
 
さて、本題です。
 
個人的な揉め事話ですが、
ちょっとの間、お付き合いください。
 
先生の家にも、学生時代から使っている
古いセミ・ホームメードの
家具があるのではないでしょうか?
 
組み立て式のボックスや
ラックのようなものです。
 
そんなに立派なものではありませんが
なんとなく捨てられずに置いてある家具です。
 
妻からは「もう捨てて買い換えたら?」と
言われ続けていました。
 
特に捨てても問題ないのですが
なんとなく愛着のようなものを感じ
そのままにしてありました。
 
それがある日、バラバラに分解されて
物置に置かれていたのです。
 
それ自体は、何の支障もないのですが
愛着のある品を黙って分解されたことに
腹を立ててしまいました。
 
(妻は事前に断ったと言ってますので
私が聞き流してしまったのでしょう)
 
 
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なぜ、愛着がわくのか?
 
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誰にでも、他人から見たら他愛のない
どうでも良いようなものに愛着を感じる
物が一つや二つはあると思います。
 
愛着を持つ理由は色々あるでしょうが
その中の一つとして
 
自分で時間や労力をかけて作った物に
愛着を覚える、という理由があるそうです。
 
「不合理だからすべてがうまくいく」
(ダン・アリエリー 早川書房)では
 
「労力をかけて何かをこしらえると、
 その作品に愛着を感じ、
 過大評価するようになる」として、
 
その効果を「イケア効果」と呼んでいます。
(「イケア」とは、スウェーデン発祥
世界最大の家具販売店のことですね)
 
また、同時に
 
「仕事に時間や労力をかけることで、
 モチベーションを高めることができる」
 
とも言っています。
 
そう考えると、
こんなにやりがいがある仕事なのに
周りの人のモチベーションが上がらない理由が
わかるような気がします。
 
周りの人は、それほど労力をかけていない
つまり「他人事」だから、モチベーションが
あがるはずはないのです。
 
 
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スタッフのモチベーションを高める方法
 
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これをスタッフのモチベーションアップに
応用するなら、どうすれば良いでしょうか。
 
まず考えられるのは「分業しすぎない」
ということでしょう。
 
大企業のサラリーマンのように
「しょせんは歯車の一部」という風に
思わせてしまうと、モチベーションは下がります。
 
大企業の場合には、人の入れ替えが可能ですが
一般の歯科医院では、なかなかそうはいきません。
 
だとすれば、企画・立案から、完成・検証までの
一連の業務をパッケージにして任せるのが
良いように思えます。
 
これも、必ずしも一人でやる必要はなく
受付スタッフなら数人のチームで全体をカバーする
ようにすれば良いでしょう。
 
例えば、仕事の改善の必要性を感じたら
単に、先生が改善策を指示するのではなく
 
問題点の抽出から対策までを
あたかも学園祭の催し物をやるように
そのチームに担当させるという具合です。
 
そうして、適切なところで
先生のチェックを入れていけば
 
モチベーションを維持したまま
改善できるのではないでしょうか。
 
 
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注意!干渉しすぎてはいけません!!
 
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このとき注意すべきなのは
「自分たちが、そのプロセスに関与している」
ということをスタッフが感じることです。
 
他人がやってはいけません。
スタッフたちの「もの」ではなくなります。
 
子供がプラモデルを作っていて
善かれと思って手伝い出すと
子供が興味を失うのと同じです。
 
スタッフが最初から最後までのプロセスを
自分たちだけでやらないと
改善策や仕事に対する愛着はわきません。
 
そのうち、せっかくの改善策を忘れてしまいます。
 
「不合理だからすべてがうまくいく」
(ダン・アリエリー 早川書房)にも
このような記載があります。
 
「ただし、作品を最後まで完成させないと
 その効果は満喫できない」
 
スタッフの指導には、あくまで助言だけで
手は出さないようにしなければなりません。
 
歯がゆく思えるかもしれませんが
最終的には、それが近道なのかもしれませんね。
 
 
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
  
 
歯科医師 
黒飛一志