こんにちは、黒飛です。
先日の記事で、
私の知人が親知らずの抜歯とう蝕治療後も
歯科医院に通い続けている、
という話を紹介しました。
ちなみに彼は、予防のために
歯科医院に通った経験がなかったのですが
いったいなぜ予防に通うようになったのか?
今日はその秘密をご紹介します。
秘密1 : 予防の大切さを教育
抜歯ケアの時間が院長先生による
マーケティングの時間となっている、
というお話を先日しました。
抜歯とう蝕の治療が終了した後、
院長先生が知人に何をしたかと言うと、
□ 治療前と治療後の口腔内写真を見せて経過説明
□ 歯石や歯並び、口腔ケアが歯に与える影響の説明
これら2つだったそうです。
治療前と治療後の写真を見つつ、
歯石の話をされると、彼は定期的に
通ったほうがいいな、と思ったそうです。
すでに1ヶ月強の間、通っていましたから、
歯科医院への信頼は積み重なっている状態です。
しかし、いくら信頼が積み重なっているとはいえ
う蝕の治療にまた通うのはイヤなものです。
それよりはう蝕にならないようにしたい、
という気持ちが彼に芽生えたとのこと。
信頼関係が前提にありますが、
予防の大切さを教育できている、
というわけです。
秘密2 : 歯科医院全体で営業
そして院長先生が彼に言ったそうです。
「では歯科衛生士に歯石のつかない歯の磨き方や
フロスの使い方を説明してもらいましょうか?
そして3ヶ月後にチェックをしに来てください。
歯石がつかないよう、がんばってくださいね!」
ここで彼は次回予約を入れたのですが、
すぐにカルテで情報共有がなされるのか、
歯科衛生士は笑顔で口腔ケアの手本を見せつつ、
「では3ヶ月後、またチェックしますね。
歯石がついていたら、ダメですよ~」
と彼を見送り、
受付に行くと今度は受付スタッフが、
「次は3ヶ月後ですね?この日はいかがでしょう?
お時間は同じにしましょうか・・・
ハイ、予約カードに記入しておきましたので、
ご来院をお待ちしています。
歯石がつかないよう、がんばってくださいね!」
・・・と扉が閉まるまで見送ってくれたそうです。
そして歯科医院を出た直後と予約の前日と当日に
届く、予約確認のリマインダーメール。
実際、彼は今でも予防のために
通い続けていますから
まさに、歯科医院全体で営業している、
という好例かもしれません。
秘密3 : 院長先生が必ず顔を出す
3ヶ月に一度、彼は通うことになるのですが、
歯科衛生士による口腔ケアの予定であっても、
必ず院長先生が顔を出し、様子をみるそうです。
歯科衛生士や受付は何度か変わるものの、
院長先生は変わらないので、
院長先生自身がいつも顔を出すことに
安心感がある、と彼は言っていました。
秘密4 : すかさず営業する
何回目かの口腔ケアの時に彼は、
隙っ歯について院長先生に相談しました。
すると院長先生は、
保険外のセラミックを使う方法を説明し、
メリット・デメリットを伝えた上で、
彼にセラミック治療で歯を自然に
見せることができますよ、
と提案したそうです。
何がいいかなどわからない、
というのが彼の本音ですから、
「じゃあ、院長先生のオススメでお願いします」
と返事をし、セラミックを選択したとのこと。
その後は来院する度に、口腔ケアをしつつ
チェックしてくれるそうです。
やっぱり信頼できる先生からの提案は
受け入れやすい、ということですね。
秘密5:スタッフのマネジメント
そして最後に、
院長先生がスタッフをマネジメントしているせいか、
どのスタッフも「今日は歯石チェックの日ですね!」
と彼に笑顔で声をかけるようです。
「歯医者さんて普通はアウェイだと思うけど、
ここはホーム感あるんだよね」
こう彼は感想を漏らしていました。
歯科衛生士や受付スタッフは入れ替わることが
多いですが、歯科医院自体の印象を良くすれば、
彼のように「ホーム感」を感じて通ってしまう
患者さんもいる、ということですね。
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2通に分けてマーケティング事例を
お届けしました。
集患とリピート率アップの参考になれば
幸いです。