こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
先生は「目標達成のためには
日誌を付けましょう」ということを
聞いたことはありませんか?
仕事の日誌ではなく
パーソナルな日誌のことです。
目標を書いて、その達成度を記録したり
感じたことや、気づきを書き込むことで
自分自身を内省することができます。
その結果、徐々に目標を達成できる
というものです。
何かのきっかけでノートを購入して
書き始めた先生もいらっしゃるのでは
ないでしょうか。
でも、ほとんどの人は
ノートの10分の1も使わないうちに
本棚の肥やしになってしまいます。
本当の目標を達成する前に
日誌を書く習慣を身に付けるという目標を
達成しなければならないという
冗談のような話になってしまっています。
ですから、もし、目標達成のためには
日誌をつけることが必要だ、と思っていたら
その時点で挫折してしまいます。
===================
なぜ、良い行動が身につかないのか?
===================
私たちは、何かを身に付けたいとか
極めたいと思った時には
まずは行動し、それを何度も繰り返して
習慣化する必要があるということを
知っています。
「望ましい行動を繰り返して強化する」
ということですよね。
そう思っているはずなのに
実際にはそうはなっていません。
例えば、受付ではスタッフが
間違いを犯さないことが重要です。
そのためにチェックシートを
使ったりします。
他の業種の例でいえば
宅配便では荷物を時間通りに
配達することが目標です。
彼らには配達遅延と荷物紛失を起こさない
ということが最も重要になります。
このように見てみると
ビジネスではほとんどの場合
望む行動を強化するのではなく
「避けたい行動を強化」している
のが分かります。
私たち医療関係者は特に
ミスを避けたいという気持ちが
強くなりがちです。
一日の自分の言葉を記録すると
きっと、「〇〇すること」よりも
「〇〇しないこと」の方が
たくさん言っているでしょう。
つまり、知らず知らずに
望ましい行動を強化するよりも
避けたい行動を
強化してしまっているのです。
=================
望ましい行動を明確にしましょう
=================
このように、私たちが
避けたい行動を強化するのは
小さい頃から、両親や学校の先生から
「〇〇しないこと」
「〇〇してはいけない」
と言われ続けてきたからではないか
と思いますが、
それは置いておきましょう。
それよりも悪いことには
「望ましい行動」が明確にならない
ということです。
つまり、「〇〇してはいけない」と言うと
〇〇以外のことは、していいのか悪いのか
わかりません。
それよりも、
望ましい行動を明確にすべきです。
例えば、受付スタッフに対して
「患者さんに不愛想にしないこと」ではなく
「患者さんに笑顔で元気良く話しかけること」
と言うことです。
そして、「〇〇さんは患者さんにいつも
笑顔で元気に話しかけているね」と
言い続けるのです。
「不愛想にしないようにね」
と声をかけるのではありません。
重要なポイントは
望ましい行動を明確にすること
そして、
それを伝え続けることです。
言葉で言うと簡単に聞えるかも
しれませんが、実行は難しい時も
あります。
少しの努力で大きな違いが出ます。
ぜひ、言葉に気をつけて下さい。
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
歯科医師
黒飛一志