こんにちは、黒飛です。
さて、今回は、歯科医院経営において
「治療技術のマニュアル化」
についてお伝えします。
歯科医院での業務をマニュアル化。
スタッフの自主性に任せるのは、
一見スタッフにとって良い事のように思うかもしれませんが
実際は真逆です。
マニュアルがないと
スタッフは何をしたらいいのか分からずに、
結局何もできなくなります。
まずはこれをやって、
次はこれをやって、といった具合に
やることが決まっていた方が
スタッフは働きやすいのです。
いつも私がお伝えしているように
ソフト:ハード=20:80
が理想なので、自主性の前に
まずはシステム化、マニュアル化することが
歯科医院では大事です。
また、どうやれば
歯科医院の売上が上がるだろう?
と模索しながらの行動は
大変ですし長く続きません。
逆に、こうすれば患者さんが喜ぶ、
歯科医院の売上が上がると分かっていれば
迷わず行動できるものです。
だからこそ、歯科医院内の業務は
できる限りすべてマニュアル化してください。
しかし、そこで、問題になるのが
治療技術のマニュアル化です。
これは、歯科医師、歯科衛生士には必須です。
実は、どんな治療技術でも
マニュアルにすることはできます。
C1のカリエス処置から
サイナスリフト、歯肉移植も
すべてできます。
「いや、そんな難しい処置
マニュアル化できませんよ」
という声が聞こえてきそうです。
そんなことはなく、
難しい処置というのは、頻度が低いので
マニュアルにするまでに至っていない処置なのです。
サイナスリフトを毎日5回している病院には
その治療技術マニュアルはあります。
もし、マニュアルがないのであれば
先生の技術に頼ってしまっているだけです。
ではどのように、
治療技術をマニュアル化していけばいいのか
答えは簡単です。
「治療を分解する」ことです。
治療工程も分解していけば
マニュアル化できることに気付くはずです。
例えば、コンポジットレジン治療を
例にとってみましょう。
コンポジットレジン治療を分解して
・診査
・診断
・麻酔
・カリエス除去
・コンポジットレジン充填
・研磨
など分解していき
一つ一つにマニュアルを作ります。
さらにもっと細かく分解すれば
どんな歯科医師でも簡単に
出来ることが見えてくるはずです。
治療工程を分解していけば
必ずマニュアルにすることができるはずです。
是非、治療工程を分解することで
マニュアル化してください。
治療はマニュアル化することで
より高いレベルの治療に集中できますし
より患者さんとのコミュニケーションを
取る時間に充てることができますので
是非、取り組んでください。
勤務医のいる院長先生は
特に院長先生だけしかできない治療が
あると、院長先生が休めませんし、
ずっとその場にいないと回りません。
是非、治療技術のマニュアル化に
取り組んで下さい。