2種類以上の兼任をするスタッフは貴重@歯科

2種類以上の兼任をするスタッフは貴重@歯科

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
今日の大阪は雨です。
台風の進路が気になりますね。
 
 
さて本題です。
 
歯科医院の内部には、
いろいろな職業が存在します。
 
歯科助手・歯科衛生士が
その代表格でしょう。
 
また、受付や事務のスタッフもいます。
TCや歯科技工士を
雇っている医院だってあります。
 
大きな歯科医院なら、
院長秘書や事務長、
コンシェルジュがいることだって
あるはずです。
 
では、それぞれの職業はどれくらい
分離・独立しているでしょうか? 
 
「独立」なんて書くとかなり
大げさに聞こえてしまう
かもしれませんが……
 
歯科医院では、
これらの職業の境界線が
あいまいではないでしょうか? 
 
 
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2種類以上の仕事を兼任する
スタッフが多い、現在の歯科医院
 
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歯科医師は、一部の大学病院等を
除外すると総合的な大病院に
勤務するという選択肢がありません。
 
そこで開業者が一般の医科と比べて
途方もなく多いのですが……
 
全国に小規模な医院が
たくさんあることは有名な事実です。
 
さて小規模な医院が多いということは? 
スタッフの人数も少なめになるはずです。
 
このため、ひとりのスタッフが
複数の役割をこなしている、
そんなパターンが
けっこう出てくることになります。
 
どんな歯科医院でもいないと困るのは、
基本的に以下の3職種でしょう。
 
・歯科助手
・歯科衛生士
・受付・事務
 
ところがこれらのスタッフを
分業できているとは限らないわけです。
 
衛生士が受付の仕事もやっている、
あるいは助手が受付の仕事もやっている……
ということは
かなり多いはず。
 
衛生士と助手の役割を1名のスタッフが
やることもあるでしょう。
 
少なくとも助手に関しては、
資格がなくてもやれますし。
 
 
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いくつもの役目をこなす
スタッフたちの本心は果たして? 
 
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さて、ここで問題なのは
仕事を兼務しているスタッフの本音
ではないでしょうか。
 
本来の領分以外の仕事も
引き受けざるを得ない、という状況になると、
 
大半のスタッフは、
無理に逆らうような真似はしないでしょう。
 
しかしそれは、スタッフの中で
鬱憤となって蓄積されていくはずです。
 
歯科医院のスタッフの離職率が
相変わらず低くなりませんが……
 
やはり仕事に対する不満が
離職の一因となっている
きらいがあることは否定できません。
 
院長としては、
スタッフの仕事に対する不満や本音は
なるべく聞き出したいところです。
 
 
1.2種類以上の仕事をこなすことを
 厭わないスタッフも確かに珍しくない
 
いくつもの仕事を引き受けることを
たいして苦にしないスタッフもいます。
 
中には、多くの役割をこなすことに
遣り甲斐を感じる
スタッフだっているでしょう。
 
このようなスタッフを
雇う機会に恵まれたら、
それはとてつもなく幸運なことです。
 
そのスタッフが
離職しようとしないように
うまくつなぎとめたいものです。
 
 
2.嫌だと思っているわけではないものの
 たまには不満や苦痛を感じている
 というケースもありうる
 
よくあるのは、歯科衛生士や歯科助手が
受付の仕事を任されている場合です。
 
「たまにやるくらいだったらいいけど、
 毎日毎日……だと正直しんどい」
 
といったパターンです。
 
このような場合は、
なるべく具体的な思いを
聞き出すことが大事。
 
そして、なるべくその負担や不満を
軽減する方向で
勤務体制を見直してあげることが
重要でしょう。
 
 
3.かなり不満や負担に思っている
 スタッフがいるなら、
 早急に見直しをしたほうがよい
 
衛生士が助手の仕事を兼任することは
前述している通りよくある話ですが、
それが不満になることもまた
よくある話のようです。
 
また、2種類以上の役割を背負うことで、
勤務時間が長引いてしまったり、
あるいは行き着く暇もないくらい
多忙になってしまったりすると要注意。
 
スタッフが身体を
こわしてしまうことだってあるでしょうし
やはり離職の原因となりかねません。
 
 
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このような問題を
根本的に解決するには? 
 
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スタッフの人員や勤務時間に
余裕を持たせることが
いちばんなのですが、あいにくと
それはかなり至難の業です。
 
黒飛はよく述べていますが、
人手不足は今後いっそう激しくなります。
 
そこで、パートやアルバイトといった形態で
働いてくれるスタッフを
1名でも多く確保する努力や、
いったん職場を離れた人材を
再雇用・再活用する努力をすることが
院長には要求されます。
 
 
そして全スタッフと
緊密なコミュニケーションを維持して、
本音や不満をいち早く聞き出す
体制をつくる努力も不可欠でしょう。
 
 
是非、頑張って取り組んで下さい。
 
 
ここまでお読み頂き
ありがとうございました。
 
 
デントランス 歯科医師
黒飛一志