こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
本日は、心斎橋事務所にて
溜まった仕事を片付ける日です。
こういう日は大事ですね。
まずは、何をするかをリストアップして
優先順位をつけて、ドンドン消化して
行っています。
来週日曜日に、はじめて
デントランス主催で訪問歯科セミナーを
大阪大学中之島センターで行います。
「患者さんがご飯が
美味しくなったと喜ぶ方法」
です。
今回、告知してすぐに40名満席になって
しまいましたが、またタイミングを見て
ブログでもお伝えしますね。
さて、本題です。
『563人にHIVと肝炎の検査通知
歯科医院での器具の消毒は
一日に2回だけ』
これは、イギリスから飛び込んできた
ニュースです。
タイトルを見た時に
「えっ?!」となって
全文を読んでしまいました。
読んでみると、実際に
HIVと肝炎ウイルスに感染したのではなく
英国衛生局から患者宛に
「あなたはHIVまたはB型・C型肝炎に
感染している可能性があります。
至急検査を受けてください」
という通知が来たというもの。
英国のある歯科医院の衛生士が
超音波スケーラーの消毒を
1日に2回しかしていないことが発覚。
歯科医院はすぐに衛生局に連絡したが
患者に通知が行ったのが3ケ月後。
ということで、
騒ぎになっているようです。
衛生士の院内規定違反もさることながら
衛生局の怠慢に患者が怒っています。
それに対して衛生局は
「563人がHIVやB型肝炎、C型肝炎に
感染している可能性は極めて低い
と思われます。
今回の検査は予防対策として
行われるものです」
と述べているとのこと。
感染している可能性云々ではなく
いかに早く感染の有無を確認して
拡大を防ぐことが重要なのに。
どこの国でも似たようなものだと
呆れてしまいます。
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もし、先生の医院で起こったら…
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衛生局の不手際のお陰で
影が薄くなった感はありますが
そもそもはスタッフの規則違反が原因。
この衛生士は解雇されたようですが
日本なら医院も存続できないでしょう。
大企業ではないので、いくら
「再教育しました」
「ダブルチェックしています」
とか言っても、
患者さんは離れていくでしょうね。
「ウチでは、そんなことは起こりえない」
とおっしゃると思いますが
これも経営のリスク管理と思って
自院の規則や管理体制を
点検した方がいいと思います。
確信犯的な規則違反はある意味
防ぎようがないですが
そうなる背景が必ずあるはずです。
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今一度、自院の点検を
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例えば、規則があまりにも複雑で
小さな規則違反が日常茶飯事に
なっていると、徐々にエスカレートして
大きな規則違反につながります。
このような場合には、
規則をシンプルにします。
細かすぎる指示をやめて
本質的なところを抑えるようにします。
また、多少、費用が高くても
ディスポーザブルの器具を採用する
という方法もあります。
滅菌処理の手間が省けますから
スタッフの負担が減ります。
スタッフの負担が減ると
大切なところに
注意を向けやすくなりますので
安全性が高まり、
効率的な仕事ができるようになります。
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院内ルールは絶対に必要
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もし、院内ルールがないとしたら
これは作った方が良いですね。
ミスが減るだけでなく
スタッフが安心して仕事ができます。
院内ルールを作ると言うと
反対するスタッフもいますが
院内ルールはスタッフを縛るものではなく
スタッフを守るものだということを
ちゃんと説明すれば
わかってもらえるはずです。
もちろん、英国の例のように(?)
先生を守ることにもなります。
「働き方改革」で
スタッフに対する労働管理も
厳しくなっていくでしょうしね。
院内ルールや規則を
点検してみてはどうでしょうか?
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
株式会社デントランス
黒飛一志
P.S.
歯科経営塾では、その時期に合わせた
最新のトピックスを扱っています。
http://dtr.jp/skj
先生の歯科医院経営をより良くします。
ご参加ください。