退職代行業者にもし、スタッフが 駆け込んでしまうと?

退職代行業者にもし、スタッフが 駆け込んでしまうと?

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
本日は、大阪の医療法人の
コンサルティングです。
 
そこの歯科医院さんで、
黒飛が患者役になり、
初診カウンセリングなどをチェックして
フィードバックするコンサルをしました。
 
衛生士もコーディネーターも
勤務医の先生も気づいていない
基本的な接遇や患者心理を伝えました。
 
非常によかったと感謝を頂きました。
 
先生も是非、患者役をして、
自分の歯科医院をチェックしてみて下さい。
 
 
さて、本題です。
 
 
歯科医院だけが
問題なのではありませんが、
今の日本の労働文化には
いろいろな問題点があります。
 
労働問題も複雑なのですが、
黒飛がよく興味を持っているものに
「ブラック労働」があります。
 
ブラック企業という言葉が
世の中に定着して久しいため、
余計な注釈は不要かもしれませんが、
 
ブラック企業とは、
残業や休日出勤を中心とした
長時間労働が常態化している企業を
指す言葉です。
 
そして、それらの慢性的な
長時間労働を社員に負わせるにあたって、
 
残業手当等の未払いが
常態化していることも
忘れてならない特徴です。
 
 
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ブラック労働問題、一般の医科でも
かなり慢性化しています。
 
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医科もピンキリですが、
医師や看護師が長時間労働を
強いられていることは、周知の事実です。
 
医療に対する
ブラックなイメージが強いため、
歯科の場合もそれと同じイメージを
持たれていることは否定できません。
 
まあ、歯科医療の世界は
通常の医科とは異なり、
大病院や総合病院といった
職場はほとんどありません。
 
開業医という形態がほとんどです。
 
言い換えますと、
 
われわれ院長が予防策を講じる努力で、
一連の問題を解消できることになります
 
(黒飛自身も、ぜひそうしたいと考えて
 予防につながるアイデアの普及に
 邁進しております)
 
しかしその反面、開業医が多い
ということは・・・
 
残念な話ですが
その点でいい加減な院長が
経営しているところでは、
ブラック労働が放置されてしまう
リスクが強いということになります。
 
ブラック労働を撲滅しようと、
政府が少しずつ動き出していますが
それだけでは足りないため、
民間の動きがかなり活発となっています。
 
そして今、その点で注目を
浴びているのが「退職代行業」
ではないでしょうか? 
 
 
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退職代行業者にもし、スタッフが
駆け込んでしまうと? 
 
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退職代行サービスについては、
これまでいろいろな機会に
軽く取り上げておりますが
 
まだ正面から
取り上げたことはありません。
 
いい機会ですので
今回取り上げさせて頂きましたが、
 
もしあなたの医院で、スタッフの誰かが
この退職代行業者に駆け込んだら? 
何が起こるでしょうか? 
 
最初に書いてしまいますと、
退職代行業者が本気で入り込んできたら、
もうそのスタッフを呼び戻すのは
不可能に近いと思ったほうがいいでしょう。
 
まあ、まだ退職代行業者が
すごく多いというわけではないのですが
 
(今、急速に増えているところです)
 
これらの業者は基本的に、
あこぎなことを
してくるわけではないようです。
 
基本的に、法律にもとづいた
アプローチをしてくることでしょう。
 
それというのも、労働法等の法令は
基本的にスタッフに
有利につくられています。
 
したがって退職代行業者は、
法に則った手続きをするだけで
OKなのです。
 
 
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退職代行を使われてしまうと
その後、本人と直接会うことも難しい! 
 
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退職する権利は、
労働者に常に与えられていますし
それを阻止することは
基本的に認められていません。
 
あえて書くなら、就業規則に
辞職する場合について
 
書いておくことはできます。
したがって、引継ぎ等を目的として、
退職日までの猶予を
もたせることならできますが
退職を完全にとどめることは不可能です。
 
ちなみに業者に駆け込まれてしまうと
そのスタッフともう直接会って
交渉する機会を持てない恐れが
強まるものと思って下さい。
 
業者が全面的に代行をしてきますし、
あなたがそこで強引にスタッフと
会おうとしても難しいのです。
 
なお、スタッフに
貸与しているものがある場合は? 
 
この場合でも、業者が本人の代わりに
交渉しようとするでしょう。
 
業者が返却してくることは
相当に多いものと思われます。
 
保険証についても、本人が
あなたのところに出向いて
返さなくてもOKです。
 
そして、以下の条件に当てはまるなら、
それについて対応しないといけません。
 
・未払いの賃金や手当の支給
・未消化の有休休暇の使用
 
さらに、あなたの医院から
立ち去ろうとしているスタッフが
「離職票」を求めてきたら? 
 
退職代行業者に要求されたら、
離職票の発行手続きを
してあげないといけないのです。
 
 
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退職代行業者の存在感が
強まりつつある、これからの時代に
 
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退職代行業者はいずれ、
歯科医療の世界でも選ばれるように
なるかもしれません。
 
院長としてできることは、
 
・スタッフの待遇を
 悪化させないようにすること
 
・常にスタッフとコミュニケーションを
 欠かさないようにすること
 
以上の2点でしょう。
 
 
ここまでお読み頂き
ありがとうございました。
 
 
デントランス 歯科医師
黒飛一志
 
 
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