キャンセルの見える化でスタッフに理解してもらう方法@歯科

キャンセルの見える化でスタッフに理解してもらう方法@歯科

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
本日から10月ですね。
 
朝にコンビニで買い物をしたのですが、
消費税が10%になっておりました。
 
が、実感は全くありませんでした^^;
 
先生は、自費診療、物品販売では
10%頂くことを間違えずに。
 
 
本日は、大阪市の歯科医院で
業務改善コンサルを行っております。
 
要らない器具や業務を捨てて、
コア業務に集中するために
「捨てる」を実践します。
 
人材不足の時代には、業務をシンプルに
減らすことが大事です。
 
 
さて、本題です。
 
 
昔の歯科医院は、提供する治療メニュー
がかなり限られていたということです。
 
 
たとえば黒飛の親の世代でしたら、
虫歯に困ってやってくる患者さんが
今よりずっと多かったようです。
 
また一定の年齢になると、
義歯の需要が一気に発生したようで。
 
義歯についてはもちろん、
現在でも需要は高いですが
 
昔と違って、あえて自費診療を選んで
義歯の素材や質にこだわる方も増えています。
 
今、自費の話を持ち出しましたが、
昨今の歯科医院経営では、
自費の追求が大切です。
 
審美や矯正、インプラントや予防と
自費の必要性は高まっていくいっぽうです。
 
このように自費診療を中心に、
歯科医院の科目や専門領域も
昔よりだいぶ多様化しています。
 
黒飛はどのジャンルにおいても、
集患や売上倍増の手助けになる
情報の発信に努めております。
 
もっとも科目がいくら多様化しても、
日本の歯科医院では
常に変わらない鉄則があるようです。
 
それはどんな場合でも、
歯科医院は予約制で動いている
という点です。
 
 
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患者さんのキャンセルを
減らすためには、スタッフの
協力がポイントです
 
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一般の医科の場合は、
予約制をとっていないところが
珍しくありません。
 
しかし歯科では
 
「患者さんが、
 来たくなったときに来院する」
 
という方式はとられてきませんでした。
 
このため、予約が正確に守られないと、
その日の収益にもろにダメージが及びます。
 
 
※自費診療の場合は、患者さんがある程度、
 やる気になってから契約することに
 なるでしょう。
 
 したがって、予約のキャンセルや
 すっぽかしは自費の場合は
 比較的少なめになる傾向があります。
 
 もっとも多忙な方ですと
 ドタキャンや急な変更の申し入れは
 つきものです。
 
 自費の場合は、
 見込める収益が多くなる以上、
 
 予約が守られないことで
 その都度受けるダメージも
 自然と多額になってしまう、
 そう考えてもよいでしょう。
 
 
さて、先ほどから
予約が守られなかったときのダメージの話、
特に数字にまつわる話を
させて頂いておりますが、
 
患者さんに予約を守らせるために
どうするとよいでしょうか。
 
 
今までお伝えした方法のように
いろいろな答え方があるのですが、
 
スタッフにも協力してほしい場合は、
スタッフたちに具体的な数字を
見せるようにしてもいいのではないでしょうか。
 
 
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スタッフに、わかりやすいデータで
キャンセル時の減益を理解してもらう
 
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「見える化」という言葉が、
いつの間にか社会に定着しています。
 
黒飛も以前からこの言葉を
好んで使っておりますが、
 
院内で「見える化」を推進すると、
スタッフたちの意識が変わっていくものです。
 
予約に関する情報を
具体的に「見える化」すれば、
 
スタッフたちが、毎日の予約が
守られることの大切さを認識するでしょう。
 
1.売上へのダメージを数字を持ち出しながら
 「見える化」する
 
これは、特に「キャンセル」「すっぽかし」
そして「中断患者」によるダメージを
認識してほしい場合に有効でしょう。
 
これは保険診療で計算するか、
自費診療で計算するかによって変わりますが
できたら、両方でやったほうがいいでしょう。
 
もちろんたくさんの科目を
やっているなら、それぞれで
計算してみるとよいです。
 
1回のキャンセルで、
どれくらいの収益減少
となっているのか? 
 
ざっくりとした平均値でもいいから
計算します。
 
簡単な計算方法は、保険の場合、
患者単価から計算します。
 
月の売上/延べ患者数
 
ですね。
 
平均的には500点~700点はあるようです。
 
つまり、保険の患者さんのキャンセルは
1人につき5000~7000円となります。
 
 
そしてキャンセルの回数や
中断患者の人数を、あれこれと
設定して計算してみましょう。
 
1日3人のキャンセルは
保険の場合、15000円~21000円です。
 
自費ならなおさら・・・(汗)
 
 
あとは、月間や年間で
どれくらいの損害になるのか計算して、
スタッフたちに公開しましょう。
 
月間は、実日数をかける
年間は、それに12をかける
 
でだいたい計算できます。
 
 
スタッフたちにも、
キャンセルや中断の実害を
理解してもらういいチャンスです。
 
(中断患者の損失の計算方法は
 今月のセミナーで公表します)
 
 
2.予約にかかわるスタッフたちの
 予約の管理に対して
 「見える化」を試みる
 
どれくらい、1日で予約が埋まっているのか
いや、埋まっていないのかを
一目で視覚化するコトは大事です。
 
そうすれば、スタッフも意識するように
なるでしょう。
 
 
ここでおすすめなのは、
紙媒体での管理からデジタルなシステムに
移行してもらうことです。
 
今では「アポシス」が普及しています。
 
 
わかりやすくいうと、これは
「アポイントシステム」のことで、
アポの管理を主目的とした
システムの総称です。
 
ご存じの通り、
多くの歯科医院で導入されています。
 
システム化すれば、
スタッフも現状を把握しやすくなる
というメリットがあります。
 
予約の管理を行う
スタッフ当事者にとっても、
管理が楽になりますし
ケアレスミスの削減にもつながります。
 
衛生士、勤務医にも自分の予約を
管理してもらいやすくなります。
 
労働集約産業である、歯科は
診療した患者数で、売上が決まります。
 
ですので、アポイントの管理は
売上に直結する大事な業務なのです。
 
それを衛生士や勤務医にも
意識してもらうことは、非常に重要です。
 
 
ここまでお読み頂き
ありがとうございました。
 
 
デントランス 歯科医師
黒飛一志
 
 
P.S.
 
10月の「中断・キャンセル予防セミナー」
では、アポイントシステムの選び方から
使い方をお伝えします。
 
既に人が雇えない時代に突入しました。
 
ヒトに頼らない「アポイントシステム」を
マスターしておくことは
 
全歯科医院にとって必須です。
 
今週日曜日は、
日本の中心に位置する「名古屋」で
中断・キャンセル 予防セミナーを行います。
 
どの地域にいらっしゃる方も来れますので
来て下さい。
 
おそらく、名古屋で自社開催するセミナーは
今週が最後になります。
 
来てくれた先生には、
秘密のお土産を用意しております。
 
楽しみにしておいて下さい。
 
↓↓↓↓↓↓
http://dtr.jp/can