歯科の患者さんに「1度に多くを伝えすぎ」ていませんか?

歯科の患者さんに「1度に多くを伝えすぎ」ていませんか?

こんにちは、黒飛です。

 

4月1日、私の病院事務所に
新しいスタッフが来ました。

彼女は過去に研究補助職をしており
歯科業界は初めてでいわゆる素人です。

 
私は、
「早く彼女に仕事を覚えてもらいたい」
という気持ちが逸り、ついつい彼女に
たくさんのことを伝えすぎてしまいました。

そして先週1週間で
彼女はパンク状態になり
少し疲れさせてしまいました、、、

 

私としては、彼女の早い成長を
祈って、していることですが

「1度に多くを伝えすぎてしまう」

これがいけなかったのだろうなと
反省しました。

 

さて、
歯科医療において、患者さんは素人です。
歯の仕組み、痛みの原因など全くわかりません。

このことを十分に理解していないと

私が犯した過ちの

「1度に伝えすぎてしまう」

事になってしまいます。

患者さんを早く治したい!
患者さんの生活が変わってほしい!

という気持ちはわかります。

しかし、
そういう気持ちが強すぎて、1度に
たくさん伝えすぎてしまうことがあります。

 
具体的には

ブラッシング方法、食事の改善のこと、
かみ癖のこと、定期検診のこと・・などなど

早く治ってほしい!
患者さんによくなって欲しい!
患者さんに健康のこと知ってほしい!

という気持ちが強すぎて
あれもこれも伝えてしまうと

患者さんからすれば

「で?結局何をすればいいの?
何をしたらいけないの?」

となってしまいます。

これでは、せっかくあなたは好意で
アドバイスしても

患者さんからすれば、むしろ

「説明の下手な先生」

となって信頼を失ってしまうのです。

そして
ちゃんとブラッシングなどすれば
早く治るはずの症状も
治るのが遅くなってしまいます。

 

ではどうすれば良いのか?

 

答えは簡単です。

その患者さんにとって
「何が1番重要か?」を見極め
それだけ伝えるという事です。

「次回来院時までに○○は気をつけて下さいね」

とだけ伝えれば、
患者さんも○○だけは気をつけよう!となり

結果的に治療結果が良くなり
信頼関係もできるのです。

紙に書いて渡すのも効果的ですね。

 

これは歯科医師だけの話しではありません。
あなたのスタッフの衛生士、歯科助手、
受付だって、患者さんと話すときがあります。

是非、

「1度に伝えすぎない」

を意識してくださいね。