こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
ライオン株式会社が、2017年5月に全国の
15歳~69歳の男女1,200名を対象に
「予防歯科に関する意識調査」
を実施しました。
この結果、全体の傾向としては
予防歯科に対する意識が
向上してきているそうです。
例えば、
現在、予防歯科に取り組んでいる人は
全体の約5割
4年前と比較して22.4%増加
過去1~2年の間でオーラルケアにかける
時間とタイミングが増えた人は約3割
歯みがき関連アイテムが増えた人は約2割
中でも歯間ケアアイテムや洗口剤の
使用者が増加
だそうです。
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意識が向上するとどうなるか?
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予防歯科に対する意識が向上してきたことは
望ましいことです。
これは、
テレビCMの影響もあるでしょうが
歯科医師一人ひとりの地道な努力の結果
だと思って素直に喜びましょう。
多くの人が予防歯科に興味を持ってくると
その他の人々にも伝染していきます。
ですから、今後も、更に
予防歯科に対する意識は
高まって行くでしょう。
そうなると、
私たち歯科医師や衛生士からの
指導の質も上げなければいけません。
私たちは「歯のプロ」ですから
患者さんの知識が上がってきたら
私たちもそれに対応しなければいけません。
例えば、
インターネットが普及し始めた頃は
ホームページが作れる、というだけで
専門家として仕事がたくさんありました。
ところが、個人でも簡単に
ホームページを作れるようになってくると
単にホームページを作れるだけでは
専門家と言えず、仕事も激減しました。
予防歯科も似たようなもので
患者さんがその気になれば
インターネットで様々な情報を
簡単に入手できます。
そんな知識豊富な患者さんに対して
「ウチは予防歯科には力を入れていないから」
という屁理屈は通じません。
専門分野の知識や技量までも
疑われてしまいます。
どんな場面であっても
「歯のプロ」として
適切なアドバイスができないと
患者さんが離れていってしまいます。
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手放しで喜んでいられない?
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当然、私たちの実際の知識や経験は
一般の患者さんとは比べものになりません。
ですが、知識や経験の量や質が
問題なのではありません。
患者さんの頭の中に
何らかの予防歯科に対する「思い込み」が
インプットされていることが問題なのです。
私たちは、その「思い込み」を知った上で
そこから話を始めて、
さらなる知恵やノウハウを
提供する必要があります。
なぜなら、患者さんの
「思い込み」からスタートしないと
患者さんは全く理解できないからです。
その「思い込み」が間違っていたとしても
まずは、そこから会話を始めるべきです。
その上で、「実はそれは
ある状態の場合の話であって
あなたの歯の場合には、
こうした方がいいですよ」
といったアドバイスをすると
「あぁ、この先生はやっぱりプロだ」
となる訳です。
つまり、
患者さんの知識と競争するのではなく
患者さんの知識からスタートして
そこから方向転換するか
さらに進めるような
アドバイスが必要になるということです。
そのためには、
患者さんがどのような情報に触れているかを
知っておく必要があります。
時間のあるときに
ネットやテレビCMなど
患者さんが影響を受けるものを見たり
実際に患者さんに聞いてみて下さい。
しかしながら、お忙しい先生のために
私、黒飛が先生の医院に予防歯科の仕組みを
つくる方法をお伝えする機会を作っています。
それが
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リッツカールトン東京・大阪開催
少人数制グループコンサル
「歯科経営塾」
http://www.shikajyuku.com/lp/
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です。
先生の歯科医院に仕組みがあれば
こういった問題は避けることができるのです
早く予防歯科の仕組みを作り
周囲の歯科医院に負けない医院経営を
して下さいね。
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
歯科医師
黒飛一志