こんにちは、
黒飛です。
今日は大阪、天気も良く
気持ちの良い1日です。
さて、
セミナーの休憩時間などに
勉強熱心な院長先生から
このような悩みを相談されます。
「他の歯科医院との競争に勝つためには
差別化が大事と言われるが
どうしたらいいかわからない」
という悩みです。
普通「差別化」というと
患者さまへのサービスであったり
最新の設備・機材の導入であったりと
目に見えるところに注意がいきがちです。
相談にこられる院長先生も
このような「目に見える施策」を考えているが
どうだろうか?というケースの相談が大半です。
=================
競争優位を保つ「差別化」とは?
=================
「差別化」とは、
ライバル医院が真似のできないことで
自医院を他医院と区別することです。
ですから、他医院と比較できるモノ
つまり、「目で見える違い」に
着目しがちなのは自然の発想でしょう。
ですが、ここでちょっと考えてみてください。
このような「目で見える違い」は
他医院がその気になれば
真似をすることができますよね。
そうすると、一時的には「差別化」されても
長持ちする「差別化」にはなりません。
すぐに真似の出来る「差別化」は
競争優位を保つための「差別化」にはなりません。
つまり、
競争優位を保つための差別化とは
実は目に見えないところの違い
である場合が多いということになります。
===============
「目に見えない差別化」の例
===============
歯科業界の例では
色々と差し障りがあるかもしれませんので
今日は、アメリカのレストラン業界の例を
ご紹介します。
業績が低迷していた
あるレストランチェーンの経営者は
「レストランチェーンにとっての最大の課題は
料理の質とサービスに一貫性を持たせること」
だと仮定しました。
そして、料理の質とサービスに
一貫性を持たせることができない理由は、
頻繁に店長が交代することにあると結論付けました。
当時の、アメリカのレストラン業界では
頻繁に店長が交代することは
業界の常識だったそうです。
普通の経営者なら、業界の常識なので
「これはしょうがない。自分では何ともできない」
としてあきらめるのでしょうが、
この経営者は違いました。
彼は、なんと、驚くべき報酬制度を導入して
店長の90%が同じレストランに
5年以上とどまるように工夫したのです。
その結果、そのレストランチェーンの利益は
アメリカのレストラン業界のトップにまでなったそうです。
(「スケーリング・アップ」ダイレクト出版より)
===================
「差別化」要因を見つける簡単な質問
===================
もし、院長先生が
他医院との「差別化」を考えていらっしゃるなら
こんな質問を自問してみてください。
「歯科業界の一番嫌いなところを
1つ挙げるとしたら何だろう?」
「歯科医院経営で、
自分を本当にイライラさせるものは何だろう?」
「自医院の成長を
押しとどめているものは何だろう?」
それは、巨大なコスト要因かもしれません。
スタッフの質なのかもしれません。
あるいは時間要因かもしれません。
問題は、先ほどのレストラン業界の例のように
状況のまっただ中にいると、業界の標準として
受け入れられている本当の問題が
見えなくなりがちなことです。
歯科業界の標準や常識を疑ってみてください。
あるいは、他の業界で普通にやっているのに
歯科業界ではやっていないことは何なのか
探ってみてください。
きっと、いろいろな気づきがあると思います。
歯科医院にとって非常識なことを
先生が気づく機会を作っております。
それがリッツカールトン大阪と東京
で開催する「歯科経営塾」です。
↓↓↓↓↓↓
http://www.shikajyuku.com/lp/
スタッフ教育はするものだと常識では
考えられていますが、教育なしで
歯科医院経営をすることも可能です。
違う確度から見てみましょう。
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
歯科医師
黒飛一志