それが不祥事の種です@歯科

それが不祥事の種です@歯科

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
ここのところ
企業の不祥事に関する報道が絶えませんね。
 
企業ぐるみの悪質なものは論外ですが
「法律に触れなければ、コレくらいは
大丈夫だろう」と思って始めたことが
いつしか当たり前になり
 
それが徐々に拡大していって
企業の体質自体が、法令軽視(?)に
変化していってしまうケースも
あるようです。
 
特に、大企業の場合には
トップは「法令遵守」を謳っていますが
現場はコストダウンや納期遵守が
法令遵守よりも優先されてしまう
といった状況になるのでしょう。
 
マスコミが注目するのは
話題性のある大手企業なので
私たち歯科医院には
他人事のように思えますが
 
昨年7月には
平成28年度厚労科研の調査結果を元に
「歯削る機器 半数使い回し」という
報道もありました。
 
何と言っても、歯科医師は信用第一ですから
万一、何かあって信用に傷がつくと
医院経営どころではなくなります。
 
 
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院内感染防止は徹底されていますか?
 
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4月の診療報酬改定で
歯科外来診療における
院内感染防止対策の推進として
 
初・再診料の施設基に適合した
届出医院については
初・再診料点数がアップします。
 
逆に、届出を行なっていないと
従来より点数が下がってしまいます。
 
ですから、当然ながら
施設基準に示された院内感染防止対策を
施して、届出をされていると思いますが
これは届出をしたから終わり
ではありません。
 
例えば、ハンドピースについても
患者さん毎に取り替えて、
滅菌処理することになっていますが
 
スタッフも最初のうちは、守っていても
忙しくなってきたりすると
ついうっかりして処理を忘れたり
処理の途中のものを使ったり
してしまうかもしれません。
 
それでも、すぐに問題が
起こるわけではないので
それがいつしか日常的になり
ある時に、院内感染が発生します。
 
まさしく、大企業の不祥事と
同じような状況になってしまうのです。
 
 
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リスクをチャンスに変える
 
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そのような状況になるのを防ぐには
第一に、先生が院内感染防止を
最優先にしていることを
伝え続けることです。
 
朝のミーティングでもそうですし
「今日は忙しくてバタバタしそう」
と思った時には、忙しくなったと思ったら
何気なく伝えるのです。
 
この時、「患者さんに聞こえるので」
と躊躇する必要はありません。
 
逆に、スタッフに対して
滅菌処理済み確認した方がいいでしょう。
 
施設基準では、院内感染防止対策に係る
院内掲示を行うことになっているので
それを遵守していることを伝えることで
患者さんに安心してもらえますし
信頼性も高くなります。
 
万一、患者さんが不審がって聞いてきたら
それこそチャンスです!
 
先生の院内感染防止の取り組みを
アピールすることができます。
 
患者さんは、「マスクや手袋などは
交換しているだろう」と思いつつ
「本当のところはどうだろう?」
と思っています。
 
それに対して、マスクや手袋だけでなく
ハンドピースまでも滅菌処理している
と聞いたら、患者さん想いの清潔な
安心できる医院だと思うでしょう。
 
 
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こんなことでも差別化できます
 
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患者さんは施設基準で
器具を交換することになっていることや
オートククレープのことなどは
知りません。
 
他医院は知らないが、自医院では
これこれ、こういうことをやっている
と説明するだけで、「他医院とは違う」
と思ってもらえます。
 
そして、そのような知識は
他人に話したくなるので
口コミ効果があります。
 
他でもやっているから言う必要はない
と思わずに、きっちりできている所は
正々堂々とアピールしてください。
 
 
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
 
 
株式会社デントランス
黒飛一志