キャンセル料導入のメリット・デメリット@歯科

キャンセル料導入のメリット・デメリット@歯科

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
本日は日曜日ですね。
 
 
昨日の記事で、キャンセルについて
書かせて頂きましたが、
 
 
早速、2人の先生からもっと、
「キャンセル」について書いて欲しいという
要望がありましたので
キャンセルについて、書きたいと思います
 
(あなたも投稿の内容で要望があれば
 メッセージ下さいませ)
 
もっと、キャンセル予防に関しては
「中断・キャンセル 予防セミナー」に
来て頂くのが一番です。
 
https://sika-seminar.com/cancel/
 
是非、お越し下さい。
 
 
さて、本題です。
 
 
歯科医院において、
防止しないといけないものに
キャンセルがあります。
 
歯科医院は予約制で運営されてきた歴史が
日本にはあります。
 
どんな歯科医療でも、
予約で切り回されている以上
アポイントが突然なくなってしまうことは、
経営を大いに損ないます。
 
例えば、
患者単価(1回あたりの売上平均)が
700点(7,000円)だとすれば、
 
平均的な歯科医院でキャンセル率10%で
30人の来院に対して、3名キャンセルがあれば
 
3×7,000円=21,000円
 
が先生の歯科医院で1日に本当はもらうべき
お金です。
 
実日数が22日の歯科医院であれば
 
21,000円×22=462,000円
 
が、1ヵ月あたりのキャンセルによる
売上の損失です。
 
歯科助手を2名雇える金額である
46万円もの売上が損失していると考えると
対策は必須ですね。
 
 
そして、キャンセル対策という言葉が
歯科医療の世界に誕生して久しいです。
 
キャンセル対策の一環で
 
「キャンセルポリシー」
「キャンセル料」
 
という制度を設ける医院も
登場しています。
 
(昨日の話しですね)
 
それではこのような、
キャンセル料を支払って頂く
という方法は
どのようなメリット・デメリットが
あるのでしょうか? 
 
 
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「キャンセルポリシー」
「キャンセル料」制度のメリット
 
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■キャンセルが発生するたびに
 失われる収入を、補填できる
 
やはりこれが、最大のメリットでしょう。
 
といっても、キャンセル料を
その日の発生すべき売上の全額分を
もらうことはできないですよね。
 
つまり、失われた額をまるまる
カバーすることはできません。
 
それよりも、多少の金額をもらって
患者さんを反省させて、
次回の来院につなげる方が、賢明です。
 
そうすれば
患者さんはまた違う日時に改めて予約を
入れてくれることになりますから、
 
患者さんは時期は遅れるものの、
予定された料金は払ってくれるわけです。
 
このため、請求できる金額は
自然と制限されます。
 
 
■患者さんに対して、
 予約を守ろうという意識を
 持たせるチャンスとなる
 
キャンセル料がないと
予約を変える、予約を取り消すことに
抵抗を感じなくなってしまう
ことがあります。
 
昨日のメールの「エステの予約キャンセル」
がキャンセル料をとるのに・・・
という話しです。
 
しかしキャンセル料があれば
 
(患者さん全員ではありませんが)、
 
予約を平気で破ることに
ブレーキがかかるわけです。
 
※ある意味で、こちらが
 最大のメリットと呼べるでしょう。
 
 キャンセルで発生した
 被害額の穴埋めよりも、
 
 やはり患者さんが
 キャンセルをしないようにと
 意識改革できたらそちらのほうが
 長い目で見たら大きな成果ですから。
 
 
■人気のある医院だというイメージを
 持たれることもある
 
これはやや特殊なメリットですが・・・
 
キャンセルポリシーを
説明するときのやり方にもよるのですが、
 
「予約がたくさん入っている医院だから、
 キャンセルはご法度らしい」
 
と思ってもらえることも
ゼロではありません。
 
もしそうなったら、
 
「これくらい人気があるのだから、
 ちゃんとここで最後まで
 治療を受けたほうがいいだろう」
 
と思ってもらえるでしょう。
 
とはいえもちろん、これは
プレゼンのテクニックによって変わります。
 
また、医院全体の
イメージによっても変わります。
 
医院のインテリア等が凝っていたり
お金がかかっていたり・・・と
 
ポジティブなイメージを
患者さんに植え付けることができるなら、
 
キャンセルポリシー・キャンセル料の
システムがあることは患者意識改革の
第一歩となるかもしれません。
 
 
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「キャンセルポリシー」
「キャンセル料」制度のデメリット
 
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■医院に対するイメージを
 低下させてしまうリスクもある
 
キャンセル料をとらない医院のほうが
いまだに圧倒的にたくさんあるわけです。
 
それなのにキャンセル料
をとるのだとわかったら? 
 
患者さんによっては、
医院全体を嫌ってくることがあるでしょう。
 
たとえば、「ここの院長は欲張りらしい」
といったうわさが近所で
流れ出すこともありうる話です。
 
※そこで、キャンセルポリシーの
 説明方法が重要になってきます。
 
 どうしてキャンセル料の制度を
 設けているのか、大半の患者さんに
 納得されるような説明文を
 もれなく書き込むことが推奨されます。
 
 
■逆に、中断を増やしてしまう
 リスクも考えられる
 
上述したばかりのデメリットと
関連しますが、患者さんが
よその医院に移ってしまうことも
あるわけです。
 
 
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キャンセル料の制度導入は焦らずに
 
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キャンセルポリシーおよび
キャンセル料のシステムは
やるのであれば、
やはり慎重に検討しないといけません。
 
やると決めたにしても、
時間をかけてじっくりと
準備することが大切でしょう。
 
 
ここまでお読み頂き
ありがとうございました。
 
 
デントランス 歯科医師
黒飛一志
 
 
P.S.
 
2日連続で「キャンセル」について
書きました。
 
もっと体系的に中断・キャンセル対策を
学びたい先生(というか、学ぶべきです)は
 
https://sika-seminar.com/cancel/
 
にお越し下さい。
 
3月8日(日) 新大阪駅前
3月15日(日) 東京駅前
 
です。
 
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