こんにちは、黒飛です。
先日、ホームページに掲載する
「患者さんの声」について
相談を受けました。
厚労省のガイドラインは患者さんの声などを
恣意的に広く安易に開示する事を禁じています。
このため、「患者さんの声を載せてはダメ」
と思っている先生が多いですが、
決してそんなことはありません。
なぜなら、開示することを全面的に
禁止していないからです。
「恣意的に広く安易に」開示することを
禁止しているだけです。
いわゆる「誇大広告」に使うな、
ということですね。
健康食品の販売ページなどのように、
お客様の声が中心となるようなものは
おそらくダメだと思います。
ですが、ホームページの一部として
「患者さんの声」専用のページがあり、
訪問者がクリックしないと見られないように
なっていれば良いと思います。
それはさておき、相談された内容と
その回答をご紹介します。
「患者さんの声」は価値がある?
「患者さんの声」が良いところは、
それを読んだ人が同じような症状であったり、
同じような不安を抱いている場合に
その「声」に共感して、
先生の医院を選択するようになることです。
患者さんがホームページで歯科医を探すのは
「自分の痛み」「自分の不安」を取り除く
専門家を見つけるためです。
ですから、ホームページに
「自分とよく似た」痛みや不安が解消できた
という証言があれば、
「自分も」痛みや不安を解消できると思って
先生の医院に電話予約をいれます。
「患者さんの声」のもらい方は?
集患には欠かせない「お客様の声」ですが、
掲載したくなるような「患者さんの声」を
もらうのはなかなか難しいものです。
よくあるのは、アンケート用紙の最後の方に
「ご意見」欄を置いておいて
アンケートに答えてもらうという方法です。
しかし、残念ながらこれでは
ホームページに掲載したくなるような
「患者さんの声」を集めることはできません。
そこで、
ホームページに掲載したくなるような
「患者さんの声」をもらう方法をご紹介します。
直接、聞くのが基本です!
できれば直接聞いてみて下さい。
いわゆる、インタビューです。
誰でもアンケート用紙に文章を書くのは
億劫なものです。
また、紙に書くと後々まで残るので、
どうしても飾ったような、
インパクトのない表現になりがちです。
このため、リラックスした雰囲気の所で、
気ままに話してもらったほうが、
よい「患者さんの声」を頂けます。
正直に、ホームページに掲載する
「患者さんの声」を頂きたいと
お願いして下さい。
インタビューで外せない3つの質問
それでは、インタビューでは
どういうことを聞けばよいのでしょうか?
インタビューで、これは絶対に聞くべき
という、3つの質問をご紹介します。
1.ビフォーアフターを質問する
先生の医院に来る前の痛みや悩みを
できるだけ具体的に聞きます。
その後、治療後にそれがどう変わったか
を聞きます。
ここはできるだけ「具体的」に
表現してもらうのがポイントです。
2.特に印象に残ったことを具体的に聞く
治療の仕方だけでなく
先生の医院の印象や雰囲気
スタッフの対応など何でも良いです。
意外と、このような所に共感して
診察を希望する患者さんがいます。
3.治療が終わったすぐ後に聞く
記憶が新しいというのもありますが、
治療後は一番満足していますから、
インタビューにも応じやすいし
よい「患者さんの声」を寄せてくれる
可能性が高くなります。
どんな患者さんがいいのか?
インタビューする患者さんは
先生が「来て欲しい」と思う
患者さんにするのがいいでしょう。
先生と信頼関係ができて、
心が繋がった患者さんです。
その方が、インタビューを頼みやすいし、
よい「声」を寄せてくれます。
あとは、
「影響力の強い」患者さんが望ましいです。
例えば、
地元のボランティア団体の幹部とか
企業の偉い方、町内会の会長とかですと、
インタビューされたこと
HPの「患者さんの声」に載ったことを
周りに話してくれるからです。
自ら進んで、
先生の医院の口コミをしてくれますよ。
よい「患者さんの声」があれば
どんなプロモーションをするにしても
とても強力なアイテムになります。
ぜひ、意識して「患者さんの声」を
もらうように心がけてください。
先生の医院の集患の参考になれば
幸いです。
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
P.S.
インタビューのお礼は必要ですが
高価なお礼は逆効果ですので注意して下さい。
「お礼(金)目当てではない!」と
怒る方もいらっしゃいます。
それよりも、粗品程度にしておいて
後から、ホームページに掲載したことや
ニュースレターに掲載したことを
伝えるお礼の手紙などを送ったほうが
喜ばれると思います。