こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
今朝、自転車に乗っていたのですが
歩きスマホの方とぶつかりそうになりました。
過去の話ですが、
あるテレビ番組で「歩きスマホ」が
世界的な問題になっており
各国で様々な規制などが行われている
ということを知りました。
ハワイのホノルル市では1年ほど前に、
道路横断中のスマホのチェックや
ゲームなどの行為を禁止する条例が
施行されています。
中国では「歩きスマホ」の人のことは
「低頭族」と呼ばれており
西安のショッピングモール前には
「低頭族専用道路」があるそうです。
その「低頭族専用道路」には、
次のような注意書きなどもあるそうです。
「残りの人生は下を見ないで
歩いて行こう!」
彼の国だからと笑ってはいられません。
我が国の車内ポスターでも
「ぶつかった、とあなたは思う。
ぶつかってきた、と周りは思う。」
という書き方になっています。
歩きスマホに集中していて
急に人にぶつかったら、ビックリして
相手に文句を言う人もいるのでしょう。
そんな人も、普段は
至って常識的な人がほとんどです。
でも、ビックリした瞬間に思わず
文句を言ってしまうようです。
「気を付けろ!」と。
このような現象が起こるのは
次のように説明されています。
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認知のトンネル化
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この「認知のトンネル化」というのは
『人は自分の目の前のこと
一番差し迫った課題にだけ
集中しすぎてしまい、
その他には注意が及ばない状態』
のことです。
そして、ひとたび「認知のトンネル」
に入ってしまうと、注意をどこに向けるか
を決める能力が失われ
私たちはしばしば、常識を捨ててまで
最も容易で最も明白な刺激に
飛びついてしまうそうです。
これは「歩きスマホ」だけでなく
私たちの普段の生活においても
頻繁にあることです。
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脳の集中力はスポットライト
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書籍「あなたの生産性を上げる
8つのアイデア」講談社
によると
私たちの脳の集中力は
スポットライトのようなもので
広く薄くもなるし、
狭く一点に集中することもあるそうです。
リラックスしている状態はさながら
「広く薄く照らされている状態」で
いわゆる「ボーっと」しています。
一方、集中している時には
その場所しか見えていませんし
音も聞こえているけど、
頭には入ってきません。
そのような状態から何かが起こって
急に集中する場所を
変えなければならなくなると
脳は、どこを狙ったらいいのか
わからなくなります。
そこで脳は、本能的に、
それが最善ではないにしても
目の前にある一番わかりやすい刺激を
全力で照らすようになります。
ですから、とっさの時には
常識とは違った、間違った判断を
下すことがあるのだそうです。
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行動を起こす前に、
正しい判断かどうか
確認しましょう
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「認知のトンネル化」のような
本能に基づくものは、私たちには
どうしようもありません。
ですが、
とっさの判断を行動に起こす前に
一旦、立ち止まることはできます。
スポットライトが当たっているところが
正しいかどうかを確認するのです。
そうすることによって
大きな過ちを犯さずにすみます。
あるいは、
相手がそのような状況にある場合
一旦、落ち着かせることも必要です。
例えば、
相手が「歩きスマホ」でぶつかってきて
「危ないなぁ」と先生に注意したとしても
すぐにこちらから文句を言うのではなく
少し待って状況を認識させれば
相手も「すみません」と謝ってくる場合が
ほとんどだと思います。
それを、こちらもすぐに反応すると
相手のスポットライトが様々なところを
行ったり来たりしてパニックになります。
これは、
スタッフとの関係においても同じです。
スタッフが何かに集中していて
別のことに気づかなかった場合
いきなり注意するのではなく
優しく声かけから入って
ほんの少しだけ時間を与えれば
スタッフも正しい状況判断ができ
すぐに修正できるでしょう。
諺にも、こんなものがあります。
「急いては事を仕損じる」と。
緊急の時こそ、ゆっくり行動しましょう。
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
株式会社デントランス
黒飛一志
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