キャンセル料の導入に関して@歯科

キャンセル料の導入に関して@歯科

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
先生は土曜日をどう過ごされていますか?
 
大阪は雨が降ったりやんだリです。
 
3連休の先生もいらっしゃるかと思います。
鋭気を養ってくださいね。
 
 
さて、本題です。
 
 
歯科医院経営で、
キャンセル率が減らなくなることは
経営上の危機と考えています。
 
 
そこで、黒飛は、
中断患者対策やキャンセル対策を
日々、考えているのです。
 
その結果の出る方法を、チャンスをつくって
全国の院長先生方に
お伝えするようにしてまいりました。
 
もっとも、キャンセル対策もいろいろです。
 
キャンセルを減らすアイデアだけが
求められている時代ではないようでして
 
キャンセルが発生したときに、
そのダメージを減らす対策も
少しずつ広まっています。
 
「キャンセル料」
「キャンセルポリシー」
 
といった方法が、歯科医院にも
広まりはじめているのは、
そのような背景があるからでしょう。
 
キャンセル料・キャンセルポリシーを
テーマにしてこの記事で
取り上げたのは少し前のことでしたが、
 
頂いたフィードバックを
読んでいますと
 
キャンセル料の制度に
けっこうなニーズがあるのだと
改めて思い知らされました。
 
 
インプラントの準備をしていて、
当日突然のキャンセルで
2時間の空きが出てしまう・・・
 
あるいは、専門医には来てもらい
その費用だけがかかる・・・
 
なんてことがあるようです。
 
キャンセルポリシーを患者さんに
事前に読んで頂くことは重要だと思いますが
 
事前の連絡という意味では、
ほかにももっと
やったほうがよいことがあります。
 
 
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保険診療では難しい
 
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さきほどのインプラント治療は
自費診療ですので、キャンセル料を
受け入れてもらいやすいように思いますが
 
保険診療でのキャンセル料は
考えないと行けません。
 
 
保険診療だからといって、
歯科医院が用意していることに
変わりはないのですが、
 
やはり国民皆保険下で、他の医科や
歯科医院が行っていないという状況で
保険診療でのキャンセル料の導入は
難しそうです・・・
 
 
エステの予約キャンセルはキャンセル料が
かかるのに、歯医者はかからないから
まあいいかという風潮があるので
 
本当はなんとかしたいですが
難しいというの現状・・・
 
では、自費診療にしぼって
一旦、話しを進めます。
 
 
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キャンセル料の制度導入の際は
告知の徹底がまず大事
 
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・待合室での告知
 
掲示物を貼り付けておくことは、
おそらく必須でしょう。
 
待合室の目立つ個所に、
キャンセル料のシステムを
導入していることは
はっきりと書いておくべきです。
 
※書き方で注意したいのは・・・
 キャンセル料のシステムの
 合理性でしょうか。
 
 ポスター類の場合、見出しの一部を
 強調することが多いのですが
 強調する場所を間違えると、
 金にがめついという歯医者という
 印象を与えてしまうかも知れません。
 
 
・ホームページ上での告知
 
これも大切なことでしょう。
 
医院の公式Webサイトに、キャンセル料を
頂く可能性があることは
予告しておかないといけません。
 
トップページでもかまいませんが、
そのキャンセル料がかかる診療を
説明するページに書いたり、
 
あるいはお問い合わせフォームの近くに
書いたり、という感じでしょう。
 
※医療広告ガイドラインのような法令に
 反しないようにする必要はありますが、
 この点では、大丈夫かと思われます。
 
 
なお、ブログやSNSで
告知してもどんどん更新されるので
取り入れた時の告知の効果だけと
思っておきましょう。
 
 
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他の医院の調査も
 
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さて、HP上の告知については、
他の医院のやり方を
簡単に調べることができます。
 
できるだけたくさんの事例を集めて
参考にしたほうがよいでしょう。
 
「キャンセル料 歯科」などで
検索すればわかります。
 
 
■自院と近い診療メニューで、
 キャンセル制度を導入している医院
 
近い診療スタイルなら
遠い場所の医院であってもOKですが、
地域差があることは念頭に置いて
チェックするほうがよいでしょう。
 
たとえば、地方と都会では
物価の差がありますし、
それがキャンセル料等に
反映されることがあります。
 
 
■近所にある、自院と競合する医院
 
まず、近所の医院がキャンセル制度を
やっているかどうかを
チェックしたほうが正解です。
 
全然やっているところがないなら、
自院が地域で初めて
ということになります。
 
しかしやっているところがあるなら、
その内容はぜひとも
参考にしたほうがいいです。
 
 
■どんな条件でやっているのか
■いくらくらいに設定しているのか
 
※たとえば、競争相手の医院より
 著しく高額のキャンセル料を
 設定してしまうと、
 近所で困った噂が
 流れてしまう恐れが出てきます。
 
 
ということで、キャンセル料の
導入をしていない歯科医院は
考え見られると良いかと思います。
 
ここまでお読み頂き
ありがとうございました。
 
 
デントランス 歯科医師
黒飛一志
 
 
P.S.
 
来月は、
「中断・キャンセル 予防セミナー」を
東京(3月15日)、新大阪(3月8日)で
開催します。
 
https://sika-seminar.com/cancel/
 
キャンセル料も含めて、
どのように設定していくか、
知りたい先生は、来て下さいね。