その説得の仕方は間違いです!

その説得の仕方は間違いです!

こんにちは、
株式会社デントランス代表
歯科医師の黒飛です。
 
 
本日は全国的に大雨ですね。
気をつけましょう。
 
 
突然ですが、質問です。
 
もし、先生が心臓の病気になり、
心臓外科手術が必要になった場合
次のどちらを選びますか・
 
1:超優秀な心臓外科医が率いる
  平凡な手術チーム
 
2:平凡な心臓外科医が率いる
  超優秀な手術チーム
 
『GIVE & TAKE
「与える人」こそ成功する時代』
(三笠書房)アダム グラント(著)
によると
 
心臓外科医の手術のスキルと
患者の死亡率の関係を調査したところ
 
患者の死亡率を下げる要因は、
外科医の腕前でなく、どの病院の、
どのサポートチームと仕事をするか
ということだそうです。
 
一人の外科医の腕よりも
チームメンバーとの協力関係による方が
重要ということです。
 
 
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人は所属するチームの影響を受ける
 
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これが全ての状況において同じかは
わかりませんが、
説得力はありますよね。
 
ドラマでは優秀な外科医が一人で
難局を乗り越えるようなヒーローもの
が話題になったりしますが
現実はそうではないですよね。
 
『GIVE & TAKE』にはそれ以外にも
 
一流のスターアナリストが、
別の会社に移籍した後でも
成功を維持できたかを調べた結果が
紹介されています。
 
その結果、彼らの仕事の手腕は落ち、
5年間は低いままだったそうです。
 
一方、チームメイトと共に別の会社に
移動した場合は、パフォーマンスは
落ちなかったそうです。
 
つまり、人の有能さは
「チームとの関係に依存している」
と考えられます。
 
有能な人材というのは、
あるチームの存在があるからであって
  
その人が単独で存在した場合には
それほど有能でない可能性がある
ということです。
 
 
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人を変えたかったら環境を変える
 
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これは逆のことも言えそうです。
 
ある個人に行動の変化を起こさせるよりも
その個人が属するチームに影響を与える方が
その人に行動を起こさせることができる
かもしれないということです。
 
私たちはスタッフの行動を変えようと思うと
そのスタッフに注目して、あれをやったり
これをやったりします。
 
ですが、なかなか
効果が出ないことがあります。
 
そんな時には、スタッフチーム全体に
影響を及ぼす方がいいかもしれません。
 
例えば、自費治療を増やしていく場合も
スタッフ一人一人を説得するよりも
 
チームの中核となるスタッフを
仲間に引き入れて、そこから徐々に
協力してくれるスタッフを増やした方が
早く合意を得られる場合があります。
 
一番乗り気でないスタッフも
周りがなるのなら、
と思い腰をあげやすいでしょう。
 
そのスタッフの説得に何時間もかけるより
その方がずっと早いかもしれません。
 
 
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スタッフの行動を変える秘訣
 
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結局、人間は社会的動物です。
 
特に日本人は
周りとの協調を大切にします。
 
人を周りの社会と一体化した前提で捉え
その社会とのつながりや関係性が
その人の変化のリソースと捉えるのです。
 
目の前のスタッフだけではなく、
「チームとの関係性」に着目しましょう。
 
そのスタッフは、誰の影響があれば
行動を変えられるのか?
 
そのスタッフの行動に影響を及ぼす
つながりや関係性は何だろうか?
 
ということを考えます。
 
そのスタッフの行動に影響を及ぼす
つながりや関係性が見えて来た時、
チームがそのスタッフの行動を変える
システムを動かすことができます。
 
 
今日も読んで頂き
ありがとうございます。
 
 
株式会社デントランス
黒飛一志
 
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